Lei lo vuole!

□8章目
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「あ、涙ちゃんやん!」

「白石先輩!」




私が先生に呼び出され職員室に行っていると、後ろから急に声がかかった

後ろに振り返ると、そこには今日の朝知り合ったばかりの白石先輩がいた




「どうしたんですか?」

「涙ちゃん放課後空いとる?」

「?空いてますけど…」

「なら良かった!今日部活来てくれへん?」

「男テニ、ですか?」

「おん!」




さっき朔埜ちゃんにダメって言われたばっかだよね

でもテニスに関わりがある者として四天王寺のテニスは見ておきたいしな…

…今日ぐらい良いよね




「…いいですよ!私も行きたいですし!」

「ホンマに?おおきに!!」

「でもどうしたんですか?」

「いやな、オサムちゃんに…ぁオサムちゃんは俺らの顧問やで!」

「そのオサムちゃん?がどうしたんですか?」

「オサムちゃんに言われとってん、『良い子おったら俺ん所連れてきてなぁ』って!…たぶんマネージャーに誘おうとしてると思うねんけどな」

「マネージャー!?」

「おん。そんで涙ちゃんの事話したんよ、そしたら『1回部活に連れてこい』うるさぁて」

「ちょっ、何言ってるんですか!!」

「ほな放課後!!」

「白石先輩!?」




笑顔で職員室と反対方向に向かって走っていった白石先輩


…いや最後スルーしないで!?


私は追いかけようか考えたが、現役テニス部に勝てるはずないやと考え直し、私は遠くなっていく白石先輩の後ろ姿を見送った後、職員室に向かった






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