Lei lo vuole!

□4章目
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「ぇーと…」




あれから私は光くんに連れられ、テニスコートに行った

そこで私はたくさんの人に見られている


なんですか?

そんなにブサイクですか?

だからってそんなに見ないでください


そんな事を考えていると光くんの声が聞こえた




「涙、自己紹介頼むわ」

「ぁ、はいっ…!私は公暁涙です!どうぞよろしくお願いします!」




私はごくありきたりな自己紹介を済ませる

ほかのメンバーから全く応答なし



なんだよ、イジメかよコノヤロー




「…かっ、かわえーやん、この子ー!!」

「わっ!」




私が少し俯いていると急に感じた衝撃

顔を上げるとそこにはちょんまげのカツラが見えた




「え?え?」

「先輩、やめてくださいよ」

「光の恋人なの?」

「小春?!」




え?なんだこの修羅場は?




「涙に抱きついとるんは金色小春先輩、そんでさっきのが一氏ユウジ先輩や」

「よろしくね、涙ちゃん!」

「…ふんっ、」

「もう、ユウくんたらっ!」

「小春ーー!!!」

「…」




…なんなんだこの人たちは


すると後ろからポンポンッと肩をたたかれたので私は振り向く




「アイツらは気にせんとってや。俺は白i「白石蔵之介先輩ですよね?」え、知ってくれとるん?」

「当たり前です!四天宝寺テニス部の部長、白石蔵之介。
テニス知ってる人ならほとんど知ってますよ!」

「え?テニスやっとったん?!」




ここで光くんが話に入ってくる


よほど驚いていたのか、一瞬テニスラケットを落としそうになっていた




「前の中学でマネージャーをやってましたので、」

「その制服は氷帝やろ?可愛いから覚えてんのよ!」

「大正解です、金色先輩!皆さんの名前とか全員分かりますよ!
そこにいるのは忍足謙也先輩に、千歳千里先輩ですよね?」



「おぉ、正解や!ならこれは知っとる?」

「え?」

「俺の従兄の名前」




急に忍足先輩が私に詰め寄ってきた

…ん?忍足…?




「…もしかして、侑士先輩…?」

「そうそう大正解!」

「え?!」




侑士先輩何も言ってなかったよね?!

後で電話した時文句言ってやらないとな……




「あれ?そういえば遠山金太郎くんは……?」

「あぁ、金ちゃんかいな。金ちゃんは遅刻…やな」

「そうなんですか…」




スゴい1年って言ってたから楽しみにしてたんだけどな




「んで」

「へ?」

「公暁さんは光の彼女なん?」

「へっ?!//」




白石先輩が急に小指を立て、ニヤニヤしながら私を見てきた




「ちっ、違いますよ!//」

「だって光が名前で呼んどるし、公暁さんも光のこと名前呼びしとるやん」

「なんで光なんかにこんな可愛い彼女ができんねん…!!」

「いや、可愛くありませんし、私はf「そうッスよ」光くん!?」



普通に私の腰を抱いてくる光くん


いやいや何してるの!?




「ちょっ、光くん!!//」

「ぁ、やっぱそうなん?羨ましいわぁ」

「先輩に何の報告も無しかいな、光!!」




白石先輩と忍足先輩は光くんの肩を肘でつついたりしてる

…さっきから思ってたんですけど古くありません…?




「ふざけないでください、光くん!!私は本名財前涙!正真正銘、財前光の双子の妹です!!」

「「…はぁぁぁ?!」」




さっきまで興味がなさそうだった一氏先輩さえ叫んでいた

え?そんなに?




「え、ちょ?!光、お前双子の妹なんかおったんか?!」

「あぁ、昨日できました」

「いや意味分からんわ!!」

「説明不足すぎですよ!
私、家の事情で今まで父と東京に住んでたんです。でも父が大阪に転勤することになって私も越してきたんです」

「まぁそう言う事っスわ。涙に手出したら死なしますんで」

「お前1日で一体何があったん?!」



「…ぁ!そろそろ職員室行かないと…!」

「職員室の場所分かるか?」

「…ちょっと分かりません」

「ほな連れてったるわ。そう言う事なんで先輩、行ってきますわ」

「おっ、おん」




先輩方に了承が取れたらしく、光くんが私の手を取り校舎に歩いていく

優しいし、カッコイいし本当にパーフェクト男子だよなー……







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「…あれ見たか?」

「おん…!誰やねアイツ!?ホンマに財前か!?」

「さっき公暁さん…いや涙ちゃん?の耳に光のらしきピアスが見えてん!
あの光があの大切なピアスあげてんで?!あり得へんわ…!」




白石と謙也が顔を見合わせた




「あの光に春かいな?それも実の妹に?スゴいわよ…!!」

「いやいろいろあかんばい」




小春は何やら感動しているらしいが、それを千歳がツッコむ
















「ふーん、おもろい子やな……」




職員室から渡辺オサムだけがただ1人楽しそうに笑っていた







お姫様…ですか?

((本当に広いな、本当にここで私、大丈夫かな?))
((先輩ら惚れたっぽいなー…))
(((はぁ、)))






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