Lei lo vuole!

□3章目
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ピヨッ ピピピ




「んー…?ココ、どこだ…?…あぁそうだ、違う家だ………」




なんとなく起きて、あたりを見渡してみれば見知らぬ景色

けどだんだん頭が起きてきて状況を把握してきた

あれから私は光くんとなんとか打ち解け、いつのまにかリビングのソファーに寝てたみたいだ

その時肩から落ちた毛布


きっと光くんがかけてくれたんだろうな……

ぁ、そういえば昨日父さんが明日から四天宝寺中に通うって言ってなかったっけ?


私は壁にかけている時計を見る

時間は6時

普通の学校は8時30分ぐらいからだよね…




「よし…!」




私はソファーから起き上がり、記憶を辿りに、ある場所へと向かった





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「涙、何しとるん…?」




あれから数十分たって、光くんが起きてきた




「朝ご飯作ってるんです!迷惑でしたか…?」

「いや、今日は朝飯抜きなん覚悟しとったから嬉しいわ」

「なら良かった!朝飯前の残りでなら弁当も作れますけどどうします?」

「なら頼むわ。弁当箱はその棚ん所あるから」

「はーい!」




そう言って私は弁当箱を言われた場所に取りに行き、残り物とご飯を弁当箱に詰める

やっぱり男の子の弁当は大きいよね…

そして用意していた朝ご飯をテーブルに運ぶ




「お、旨そうやん」

「ならいいんですが…。あ、勝手に冷蔵庫の中使っちゃったんですけど、」

「気にせんでええよ。…ほんなら」

「「いただきます」」




私は光くんの向かい側に座る

今日の朝ご飯は、光くんの好き嫌いが分かんなかったからとりあえず王道の味噌汁とか卵焼きとかその他もろもろ…

私はハラハラドキドキで光くんが食べる姿を見つめる

光くんはそんな私に気づいたらしく、持っていた箸を一度置き、その手で私の頭を優しく叩く




「安心しぃ、超旨いから。下手したら母さんのより旨いで」

「!よっ、良かった…!!」




どうやら完全に分かってたみたいだ

完敗です




「弁当もこんなに旨いん入ってるんやろ?こりゃ授業もやる気でるわ」

「そそそこまで私の料理上手くないですよ…!?」




ストレートに言う光くんに、私は照れるしかない




「本音やて。…ごちそうさん」

「早っ!!」




光くんはいつのまにか食べ終わっていた

私も急いで食べる




「あぁ、まだ急がんでええで。俺朝練やから早よ行かなあかんねん」

「朝練…?」

「おん。俺テニス部やねん」

「そっ、そうなんですか…!!」




あの四天宝寺のテニス部なんだから強いんだろうな…




「ぁ、そろそろ時間や。ほな行ってくるわ、ここに鍵置いとくから戸締まりよろしゅうな」

「はいっ!いってらっしゃい!」

「こうやって見送ってもらうん久しぶりやな…ほなまた後で」




バタンッ




「…よしっ!」




私は光くんを見送った後私も用意をし始める

そういえば四天宝寺の制服、まだもらってないから氷帝の制服でいいのかな…?

私はリビングにあった大きな鏡の前に立ってみる


…うん、いつ見ても似合わないな


教科書もまだ無いしバッグは空っぽだ

私は淹れておいた水筒と弁当をバッグに入れる

…ん?弁当…?




「…あぁぁぁぁあ!!!弁当渡すの忘れてた!!!!」




そうだよ、弁当だよ!!

作ったまま存在忘れてたよ!!

何してるんだよ私は…!?


私は光くんの弁当をバッグに入れ、鍵を手に取る

そしてそのまま玄関へと私は向かった





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