Lei lo vuole!

□2章目
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光side_




「本当に久しぶりやね!!」

「ぁ、はいそうですね…」

「もう!家族なんやから敬語なんて良いって!」

「はい…」

「何回も言ってるやん!――」




母さんとあのわけのわからん女が話し出して1時間がたった
(話してんのはほとんど母さんやけど)

ぁー、そろそろいろいろしんどくなってきたわ…

女の方もだんだん目が死んできとる

母さんは気付いてないんか、まだ話そうとしとるし…

さすがにそろそろ止めよか




「母さん、そろそろ説明してくれへん?」

「あ、そうやね!忘れてたわ」




…いや忘れんなや

そう心ん中で俺はツッコンだ




「この子は公暁…いや財前涙!あんたの双子の妹や、光!」

「…は?」

「だからぁa「それやないわ」なら何?」

「俺に双子の妹なんかおったん…?」

「うん、おったで」




んな真顔で言うなや

は?

俺に双子の妹が?

この女が?

たしかに黒髪とか瞳ん色とか似とるけど…




「私とあの人が離婚して涙と光は赤ちゃんの頃から離れて暮らしてんねんから仕方ないわな…。
…アンタら2人は私がちゃんと腹痛めて産んだ正真正銘、私の双子ちゃんや」

「母、さん……」

「ほな私は仕事行ってくるわ!!その間に親睦でも深めとって!」

「「は、」」

「あと光!涙は今日からこの家に住むから!涙可愛いからって手出したらシバくからな?ほないってきまーす!!」




バタンッ




「「……」」




風のように去っていった母さん

仕事でもなんでも行ってええからこの空気どうにかしろや

てか手出すってなんやねん

たしかに可愛いけど…って何考えてん俺は!?




「…あの、」

「なんや?!」

「(ビクッ ぁっ、ごめんなさい…!」

「あ……」




やってもうた、めっちゃ怖がっとるやん…




「すみませんいきなり…。迷惑、ですよね…」

「いや…」

「「……」」




あぁもう、なんか話せや、俺…!


そう思ってふと俺の妹(名前まだ知らん)を見ると、首元と指に俺と同じオリンピックカラーが見えた



「あっ、アンタもオリンピックカラー好きなん…?」

「え…、あっ、はいッ!なんか気が付いたらこの色買ってたりしてて…」

「俺も好きやねん。ほれ」




俺は耳のピアスを指差す




「本当だ!カッコイいですよね!」

「おん」

「私もあるんですよ?」




そう言って妹は自分のネックレスと指輪を俺に見せてきた




「あともし良ければお名前を…」

「それ知らな一緒に生活できひんやろ。俺は財前光や、よろしゅう」

「私は公暁涙です!これからよろしくお願いします!」

「おん。てか涙はピアスん穴開けとるん?」

「あっ、はい!最近付けてませんが、一応開けてます!」

「なら俺んピアスとアンタの指輪、交換しょーや」




気が付いたら口から出ていた言葉が出ていた

大切なピアスやのに、なんでか勝手にこんなん言うてた

今日の俺はなんやおかしいわ…




「いいんですか、私のなんかと…?」

「ええよ、双子やねやろ?」

「ははい!では…」




そう言って涙は青の指輪を外し始めたので、俺も青のピアスを取る




「どうぞ!」




指輪を受け取り、指につける

涙も耳に俺のピアスをつけた

そして笑顔で一言




「これで正真正銘のおそろいですね!」






おそろい

((なにコイツ、超可愛いやん…//))
(光、くん…?)
((これとこれから毎日住むん?!//))




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