「瑞希が帰ってきてねえ………??!」
場所が変わって一護たちの修行場
一護のその言葉に、夜一は重々しげに頷いた
その言葉が聞こえていたのか、近くで休憩していた恋次も焦ったように入ってくる
瑞希という言葉に反応してだろう
そんな焦る恋次の姿に、2人は少し目を見開いていた
「瑞希姉ちゃんが帰ってねえってどういうことだよ!?」
「…そのままの意味じゃ、霊圧を探っても見つからん。阿奴に限って捕まることはないじゃろうが心配での。霊圧を消すことに関しては儂よりも長けておるからきっと敵が多くて身を隠しておるだけだと思うんじゃが」
「つか瑞希と知り合いだったのか?」
「あぁ、瑞希…姉ちゃんはよく甘味を買って俺とルキアとかに持ってきてくれたんだ」
「昔から物好きじゃったからのう、阿奴は。だから朽木ルキアと知り合いじゃったのか」
「瑞希姉ちゃんになんかあったら俺………ッ!」
「恋次…」
「…今は卍解のことが最優先じゃ。阿奴がそない簡単に殺られる奴じゃないことはお主らも知っておるじゃろう。霊圧に関しては引き続き儂が探っておく、今は卍解のことだけ考えるのじゃ」
「っあぁ!」
「(瑞希、本当になにをしておる…)」
見せかけの空を見上げた
(沈んだ意識の中で何度も謝る声が聞こえた気がした)