ローダンセを貴方に

□八幕
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ギンに逢った次の日

私はまた死神くんたちに襲われてた

今日は拘束系の鬼道を使ってくる奴が多い

どうやらギンの言ってたことはホントみたいだ

でもまぁ避けたり自力で抜け出すからあんまり害はないんだけどね


それから全員蹴散らした後、久しぶりに仮面越しだけど尸魂界の空を見上げてみる

なんだか変わってないようで変わってる気がした

そんな時、突然重すぎる霊圧を感じる

だいぶ距離はある筈なのにまるで近くにあるみたいな

そしてその近くにある霊圧が問題

これは間違いなく一護とモヤシと顔面濃い奴の霊圧だ

私は思わず近くに倒れてた死神の頭をひっつかみ、無理矢理起き上がらせる





「おい!!この霊圧は誰のだ!!?答えろ!!!」

「ぐ、ふ……!この霊圧はッ、十、一番隊隊長…更木剣八様、のものだ…っ!お前達などもう一瞬で……!!!ぐはッ!!!!」

「私は名前訊いただけだろ。っ一護たちが危ないッ…!!」





イラついたから腹を一蹴りして、その場を瞬歩で去る

一護たちが危ない

これだけは分かる

私の頃の"更木隊長"もデタラメなくらい強かった

それを倒して隊長になった奴が弱いわけない

モヤシと顔面濃い奴の霊圧だけが離れてく

きっと今の霊圧に当てられて倒れたんだろう

向かう途中春水さんの霊圧と茶渡くん?の霊圧のぶつかりを感じた

春水さんは義理堅い
だから殺しはしないと思う

そんな事を考えてると着いた

着いた瞬間私が見たのは胸から血を流しながら倒れる一護

私ってなんでこんなにタイミング悪いんだろ

私は気が付けば切りつけていた




 カキィィン





「あ?テメェは……」

「殺す」

「!!いいじゃねェか。第二幕といこうや」





口角を上げるソイツ

一護は死んでない死んでない死んでない

そんな事は分かってるけど止まらない

いつのまにか神然丸は燃えたぎれの状態に

刀で圧し合う私たちを炎が包む





「面白ェ……!!!テメェが旅禍だろうと、ジジィの命令だろうと関係ねェ、ぶった斬る!!!!」

「ごちゃごちゃうるせーんだよ。…破道の九十・黒棺」

「!!!」

「私が九十番台、それも詠唱破棄で使えるのがおかしい?ナメんな。…これで終わりだ、しんg !!!いち、ご……」

「……!」

「…遅くなって悪ィ、瑞希。もう大丈夫だ、だから…見ててくれ」

「!うん!!」





立ち上がった一護

それも霊圧が跳ね上がってる

眼は……死んでない


私が後ろへ下がると同時に、一護はソイツに飛びかかった

さっきはどうか知らないけど、今は完璧に一護が圧してる

でもソイツは倒れない

ていうか余計に笑みを深くする

きっとコイツみたいなのを戦闘狂っていうんだ





「ねー!そこのおねーさん!」

「え?」

「こっち来た方がいいよ!」





そんな時建物の上から声がする

見上げると、女の子がいた

その子は笑顔で手招きしてる

不思議に思ったけど、私は素直に瞬歩で上に行けば、そこには副官章を付けた女の子がやっぱり笑顔でいた

次の瞬間、霊圧の渦が私のさっきいた場所を襲う

奴の霊圧が格段に上がった

ぎりぎりセーフで助かったみたいだ





「助けてくれてありがとう。…でもなんで私を?私は旅禍だよ?」

「だって剣ちゃんを楽しませてくれたもん!それに、認めたくないけど剣ちゃんより強いよね?こんなところで捕まってもらっちゃ困るよ!」

「…あれの娘?」

「ううん!……でも剣ちゃんは私に居場所と名前をくれたから!」

「、大切な人なんだね」

「うん、もちろんだよ!」

「でもごめんね、勝つのは




 ドンッ




一護だから」





下を見れば倒れる2人

でも奴の剣は折れてる

私と女の子は下に降りた

スゴい血の量だ…





「一護!!!」

「瑞希……」

「ありがと!いっちーのおかげで剣ちゃんは楽しく戦えたよ!あんな楽しそうな剣ちゃんを見たのは久しぶりでした!ホントにありがと!!…んしょっと!」

「え、ちょ!ボタボタ血出てるよ!?」

「剣ちゃんなら大丈夫!…いっちー、おねーさん、できれば死なないでね。そしてできればまた剣ちゃんとあそんであげて。…お願い」

「…ちょっと待って!」

「え?」

「こんな傷じゃいつ死ぬか分かんないよ!ちょっとそこに寝かせて?」

「う、うん」





手をかざして、私は手に霊圧を込める

するとオレンジの光で更木は包まれた

少しずつだけど傷が塞がっていく

完全にじゃないけどほとんど塞がった辺りで手に霊圧を込めるのをやめる





「おねーさん、敵なのに助けてくれてよかったの?」

「だってキミの大切な人なんでしょ?」

「!!ありがとう!じゃあ!」





そう言って更木を担いで、某水道管工事の兄さんの壁キックの要領で上に向かった女の子

よくあんな小さい身体であんな大きいの担げるな


私は次に一護に手をかざしてると、音もなく黒猫が現れた





「……夜一さん、」

「相変わらず味方にも敵にも甘いのう」

「更木は一護を成長させてくれたからです」

「まぁお主がどう言おうと構わん。しかし一護の奴派手にやられたの…」

「でも頑張ってました」

「知っておる。だがまぁ相手があの更木剣八では仕方ない、相討っただけでも大殊勲じゃ。…さて、一護を安全な所に運ぶぞ」

「はーい。でも夜一さんも手伝ってくださいよ、私なんかが運ぶより夜一さんの"あれ"使った方が楽じゃないですか」

「…仕方ないのぅ」


































(……なんで裸なんですか)
(猫がなにか着ているわけなかろう)






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