ローダンセを貴方に
□肆幕
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私、今走ってます
てか瞬歩使って全力で逃げてます
理由?
ちょっと数分前に遡るんだけどさ、
「地獄蝶のありがたみを初めて知ったよ!!!やばい、ほんとに怖い!!!!」
「瑞希、少しは黙って走らんか!」
「なんか叫んでないと気が狂いそうなんですよォォォオオ!!!」
「……瑞希さんってこんなキャラだったんだね」
「見た目は超おしとやかなんだけどな」
「なんで壁迫ってきてんのにそんな冷静なの??!」
私達が通ったところは全て崩れてく
てかなんか音聞こえない?
めちゃ近づいてきてるような気がすんだけど
「!な……なんだこいつは!?」
「《拘突》じゃ!!七日に一度しか現れぬ"掃除屋"が……何も今出ずともいいものを!!!
とにかく逃げろ!此奴は恐ろしく早いぞ!!!」
「厄日かァァァァァアア!!!」
これで冒頭に戻る
私は出口手間に着いたんだけど、皆はまだ一生懸命走ってる
(そこ!自己中なんて言わないの!)
「頑張れ、あともうちょいだよ!!!」
「俺もそれ練習しとけば良かった!!!!」
「今度教えてやるから今はとりあえず走らんか!!」
その時井上ちゃんの頭からなんか飛び出して一護たちを守った
あれ?なんかこっちぶつかってきそうなんだけど
拘突より超怖いんだけど
次の瞬間私は真っ青な空を飛んでた
「うわぁぁあッ!!!!」
「「瑞希/さん!!!!!」」
皆が遠くなっていく
…いや遠のいてんのは私か
「………んな場合じゃないだろ!!!!?」
なんで最近落ちるの多いの?!
流行りか?これから流行るのか?
「あり得ねーだろ!!!!…っ仕方ないけど!!」
久しぶりだから覚えてるか…?!
「"君臨者よ!血肉の仮面・万象・羽縛き・ヒトの名を冠する者よ!!真理と節制、罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ!!!"
ッ破道の三十三、蒼火墜!!!」
あ、なんか地面凹んだけど大丈夫だよね?
一方その頃__
「瑞希さん大丈夫かな……?」
「……絶対あっちの爆発、瑞希だと思うんだけど」
「あの鬼道の威力はまさしく瑞希じゃな。阿奴はそう簡単に死にはせんから大丈夫じゃ」
「味方にいたら超安心だけど、あれが敵だったら俺絶対嫌だわ」