ローダンセを貴方に

□参幕
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喜助と談笑していると、急に喜助がなにか呟いたあとはしごで上ってった

少し経つと、一護と男女を何人か連れて下りてきた喜助

あれがさっき聞いた"井上さん"たちかな?





「あ、瑞希!!」

「昨日ぶりだねー」

「そうだな」

「?誰、黒崎くん…?」

「あ、悪ィ悪ィ…、仲間の瑞希だ。一緒にルキアを助けにいく」

「……失礼だけど、何者だい?霊圧はまるっきり死神だ、死神が仲間?説明が欲しいね」

「ム、石田………」





メガネくんが眼鏡を上げながら私を睨んできた

んー、見るからにメガネくんは滅却師だな、うん

まだ生き残りいたのか……


私は反論しようとする一護を手で制して、メガネくんと向き合った





「うん、君が正しいね、それが正論だ
………私は信じてもらえないかもしれないけど百年前からタイムスリップしてきたみたいなの。私はルキアを知ってる、だから助けたい。…まぁ別に信じてもらえなくていいけどね」

「…実力は?」

「z「めちゃ強いぜ!」一護??!!」





私がメガネくんの問いに答えようとすると、一護が私の言葉に被せるようにしてめちゃいい笑顔で言われた

嘘を教えないであげてほしい





「誰も、信じないとは言ってないだろう?」

「………え?」




メガネくんから返ってきた言葉は予想外のもので、ついマヌケ面になっちゃった

(それ見てフいた一護はとりあえず神然丸で啄いといた)





「え、今日逢ったばっかりなのにいいの……?」

「これでも僕は人を見る能力に長けてるんでね、君が悪い奴じゃないことぐらい一瞬で分かった。僕は事情と実力が分かればそれでいいさ、戦力は多いに越したことはないし」

「あ、ありがとう……」

「これからよろしく頼むよ、……えっと、」

「私は佐藤瑞希だよ!」

「じゃあよろしく、瑞希さん。僕は石田雨竜」

「よろしくね、石田くん!」





私が石田くんと握手すると、横からすんごい叫び声

あー、耳がキーンってする





「石田くん!!1人だけ仲良くなるなんてずるいよ!私は井上織姫で、こっちが茶渡くん!よろしくね!」

「よろしくね、2人共!」





温かい髪色に、結晶の形をしたピン留めをしてる女の子が織姫ちゃんで、
身体が大きくて無口っぽいのが茶渡くん

…名前覚えるの苦手なんだけどな





「ハイハイ、皆サーン!こっちにちゅうもーく」





それから喜助から穿開門の説明があった

なんか現れた門はなんかややこしいこととかをしてくれるらしい

その門をあっちと繋いでいられる時間は喜助でも保って4分が限界みたい

それに間に合わなかったら知っての通り、私たちは一生閉じ込められる

………怖っ





「ど、どうすれば………」

「前に進むのじゃ」

「「!」」

「…夜一さん…!」

「大切なのは心の有り様、前に進もうとする意志じゃ。案内役は儂がつとめよう
迷わず、恐れず、立ち止まらず、振り返らず遺してゆくものたちに想いを馳せず、ただ前に進むのみ
それができる奴だけついて来い」

「!…そんなん言われなくてもする気でしたもん!」

「何寝ぼけたコト言ってんだよ。ここに集まって来た時点で全員心は決まってんだよ!!」

「…分かっておるのじゃな、小僧。負ければ二度と此処へは戻れぬぞ」

「勝ちゃいいだけの話だろ!」

「…その通り!!」






















(光の中に飛び込んだ)










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