ローダンセを貴方に

□壱幕
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いつもの朝だった


ホントに何も変わりなんてなかった





「瑞希、早よ仕事せえ!!!」

「え、ヤだ!!」

「『え、ヤだ』ちゃうわ!?」





「瑞希!また新しい甘味屋できたらしいで!」

「それは行かねば…!!」






「まーたサボリッスか?」

「おもしろくないもん」

「そういうもんッスよ」






「姉様!」

「今日は奮発して餡蜜買ってきたよ!」

「おぉぉおー!!!!」





































それが、なんで今大空を飛んでいる?





「うぎゃああああー!!!!!!」





やっと長かった仕事が終わってマイルームに入れば、次の瞬間眩い光に包まれたと思ったら次の瞬間こうやって空を飛んでた


瞬間移動?

見たところ現世らしいけど……






「今はそれ考えてる時じゃねー!!」






私は落ちてるんだぞ、今

なんで私はこんなに冷静なんだ

普通にヤバい


落ちたら私たちでもカンタンに死ぬだろう

あ、やべ、もう到着しちゃうや

さいなら皆!

最後にもう一回最中食べたかったよぐすん





「うおぉぉおおお!!!?」

「え」





ドシーンッッッ





私は誰かに受け止められたらしい

私は慌てて起き上がって受け止めてくれた人を見る





「あっ、ありがとう……!!!」

「お前っ、死神……?!」





オレンジ色の綺麗な髪をした少年だった

…よく考えればなんでこの人私が見えて、




「何で死神が…!!」

「え、ちょ、話聞いてください!」

「どうせお前もルキアを連れて行った奴の仲間なんだろ??!」

「ルキ、ア……?……!…もしかしてちょっと癖のある黒髪の女の子?!」

「あぁ、そうだよ」

「なっなんでルキアが攫われて…!?」

「…お前アイツ等の仲間じゃねーのか?」

「わっ分かんないの、私気が付いたら空飛んでて……!」

「…そういうの詳しい奴知ってるから付いてこいよ」

「え……、あ、うん!」





歩き出したオレンジ頭くんの後をついていく

結構無言が続いた

でもそれを破ったのはオレンジ頭くんだった





「…お前、名前は?」

「わっ私は佐藤 瑞希!…えっと、アナタは…?」

「俺は黒崎一護。…ほら、着いたぜ」

「浦、原商店…?」

「浦原さん!!帰ってくる途中でなんか落ちてきたんだけど!」


『は〜い、今行きますよ〜』


「、え?」





だっている筈ない

ここは現世でアナタは死神

でもあの声は、





「何スか?空から飴ちゃんの雨でも落ち、て…………」

「喜助…?」

「…っ瑞希、スか?」

「ッ喜助!!!!!」

「わっ、」

「私、分かんないの!!なんでここにいるの?なんで私は飛んでたの?なんでッ…、なんでルキアは攫われたの………?!」

「…奥でお話しします。黒崎サンも入ってください」

「あっ、あぁ」










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