ローダンセを貴方に

□壱幕
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「はい、書類できたよ」

「…相変わらず書類処理だけは早いなぁ。書類処理"だけは"」

「真子も相変わらず一言多いね。嫉ましいからってやめてくれない?」

「あぁ?」





目の前にいるのが(一応)私の隊長の平子真子

ムカつくくらい綺麗な金髪に、独特な話し方

女隊士たちに人気があるらしいけど口も悪いし、いろいろうるさいし、どこがいいか全く私には分からん





「暑苦しいので喧嘩はやめてください。隊長、これに印をお願いします」

「惣右介はうっさいのう…、ほれ」





我らが副隊長の藍染惣右介副隊長

この人がいなかったら五番隊は成り立たないと思ってるのはきっと私だけじゃないと思う





「隊長、この書類、今日中に総隊長に提出ですよ」

「……忘れとった。ギン、これに書いてる隊長らんとこ行って印もらってこい」

「は?!なんでボクなん?!」





この銀髪が3席の市丸ギン

いつも貼り付けたみたいな笑顔で、何考えてるのか全く分かんない

でもイタズラとかそういう系は怖いくらい同じこと考えてることが多い






「近くにおったから。仕事してへんねんからええやろ」

「ボクやっとったやん!!?」

「知らん」

「なら私行こうか?ちょうど終わったし」

「お前はアカン」

「即答?!いいじゃん、いつも違う仕事被ってて行ってないんだから!!私だって皆に会いたい!」

「とにかくアカン。早よギン行ってこいや」

「瑞希と一緒がええ!」

「だからアカン言うとるやろ!」

「安心してや、隊長はん」





そう言うと、ギンは真子の耳元に顔を近づけ、なにやら呟いた

そしたら真子は顔を林檎みたいに真っ赤にした

一体ギンは何言ったんだろ





「はっ?!おまっ、ななななに言うとんねん!!?」

「瑞希ー、隊長はんええて!早よ行こ!」

「?うん」

「ちょ、こら待てや!!!」





私たちは手を取り合って隊舎から出た

真子が後ろから叫んでたけど、
ギンの笑い声で全く聞こえなかった
























「………はぁ、」





「悪い虫からはボクが瑞希を守るから大丈夫やて」





「(アイツ分かっとったんか……?)」

「…ギンも気付いてたんですね」

「は?!」

「気付いてないとでも思ってたんですか?隊士たちは全員…いや瑞希以外は気付いてますよ」

「な"っ…!!」

「あ、ちなみにほかの隊の方もご存知だと思いますよ?隊長は分かりやすいですから」

「喜助にもか?!」

「たぶんですが」

「……まだ俺は死にたないぞ」










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