大空少女。

□20話目
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「今日は嵐の対決なの?」

「あぁ、そうだ」





現在私、飛んでます

……いや熱で頭おかしくなったわけでもないしふざけてるわけでもないからね?


夜になって対決の時間になった

私はどうしても行きたくて、ヴァリアーの玄関のところでスク兄さんに駄々をこねる

スク兄さんは私に休んでおかせたいらしく全く首を縦に振らない

そんな時誰かに担ぎ上げられた

顔を見ればぶっちょう面のXAXNXUS兄さん

思わず気が抜けた声が出る





「え、XAXNXUS兄さん……?」

「……行きたいんなら黙っとけ」





そんな感じで担がれながら並中に向かってるとこで冒頭に戻る

周りからの視線が痛い

特にレヴィ・ア・タン

瞳が超輝いてる

スク兄さんは呆れ顔

ベルはほんのり機嫌が悪いように見えた

桃崎は……別に怖くないけど殺気とばしてくる

隠す気は全く無いらしい





「……XAXNXUS兄さん、降りたいよ」

「なら帰るか?」

「それもいや」

「…お前は病人なんだ、無理すんじゃねェ」

「1日寝れば大丈夫だよ!」

「……」

「スルーなのか。黙秘権なんてズルい!」

「おら、着いたぞ」

「いっだ!!!」

「……女としてどうなのその声」

「不意打ちだ!!」





XAXNXUS兄さんが急に窓から学校に入ったせいでダメな声が出た

近くに着地したベルがからかってくる

え、泣いちゃう……いや泣かないけどね





「!姉ちゃん!!」

「あ、ツナ」





私を呼ぶ声が聞こえたけど生憎XAXNXUS兄さんの立つ方向的に見えない

あー、ヤバい頭に血が昇ってきたぜベイベー


そんなことを考えてるとXAXNXUS兄さんが優しく私を下ろした

それから私の額にキスを落としてまた窓から出て行ったXAXNXUS兄さん


え、帰るの?





「ボス帰っちった」

「なにしに来たんだアイツ」

「どうやら桃子を送りに来ただけだったらしいね」

「さすが桃子だなー」

「過保護なだけだよ」


「ッ姉ちゃん!!!!」


「うおふっ、」

「……もうちょい色気ある声出せよ」

「もう諦めます!!」





私がツナたちの方に向いた瞬間いきなりツナに抱きつかれた

ちょ、体格差考えよう

昔みたいに同じ身体のつくりじゃないんだよ?





「ツ、ツナ苦じい……!」

「心配かけさせるなよ!!何もされてない?特にロリコン2人と堕王子あたりに!!」

「堕王子?!」「ロリコン?!」

「いや、普通に看病してくれただけだよ……?」

「ちょっと待てぇ!!ロリコンってどういう意味だぁ!!!?」

「あ、自覚あったんだね」

「堕王子とか……刺していい、コイツ?」

「やだ」

「何笑顔で答えてんの!!?」

「だってロリコンじゃん、姉ちゃんとXAXNXUS共々何歳年離れてるか分かってる?」

「…ッロリコンじゃねぇ!!!!」

「じゃあその間はなんだ」

「てかXAXNXUS兄さんいなくてよかったね、絶対燃やされてたよ、ツナ」

「レヴィって奴辺りを盾にする」

「ホントに君ツナだよね?」





真っ黒だ

この前まで……いや昨日までは仲間のためなら命でもはって守ってくれそうな純粋な子だった筈

1日でなにがあった





「変わったんじゃなくてもう隠さなくなっただけだよ、姉ちゃん」

「……今のは声出してなかったよね?」

「超直感?」

「ツナが怖いよリボーンさんんんん!!!!」





ヴァリアーの皆でさえ震えてたぞ?

我が弟ながらスゴく恐ろしい


私はリボーンさんたちのところまでダッシュする





「武助けるんだ!!」

「俺?!」

「武は強いって信じてる!!武のことは忘れない!」

「矛盾してるくね?!」

「とりあえずツナがなんか怖い!!私の風邪うつした?!高熱出てんじゃない?!隼人ォォオ、お前の主人が熱出してるぞォォォォオオ!!!!!」

「まだ獄寺なら来てないぜ」

「え?マジか」

「気づくの遅くねーか?」


























別人ですか?

(なんで弟を怖がらないといけないの?!)








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