大空少女。

□13話目
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「それで、今日は誰の試合なの?」

「笹川先輩だぜ!」

「ルッスーリアが相手か…。てかさあのリングで試合すんの?」

「そうッスよ!」

「……高そう」

「それたしか、桃子の言う堕王子さんも言ってたよ」

「え、マジか」

「桃子!奴はボクシングか!?」

「いやたしかムエタイのハズだけど」

「ムニエル??!」

「誰もそんなん言ってないよね?!」


「…両者、リングにお上がりください」

「お、俺の出番か!!行ってくるぞ!!」

「お兄さん……」

「そんな心配そうな顔しちゃダメだよ、ツナ!了平先輩なら大丈夫っしょ!!」

「!うん!」

「…なぁ、円陣とか組まねーの?」

「え?」「は?」

「おぉ、それはいいな!!」

「(武ィィィィィイ!!!?)」



武の一言で了平先輩が振り向く

ちょっ、なんかガオォっていう効果音まで聞こえるんだけど私の気のせいか?!




「バカヤロー、っんなだせぇコト…!!」

「え"ー!!?」

「「なっ/うわっ/!」」

「……スク兄さん!!」

「あ、逃げるんじゃないぞ!」

「ぐえっ」




ツナたちが引き込まれていくのを見て、思わずスク兄さんのところに逃げようと走り出した瞬間私も首根っこを捕まえられた


ちょっ、哀れみの視線向けるんだったら助けてよね、ヴァリアー諸君!!




「いや私のコトあんまし知らないでしょ、了平先輩!?」

「お前が来る前に教えてもらったぞ!!!…だが極限に忘れたァァアア!!!!」

「意味あんのか??!」

「だが、お前が沢田の妹で俺たちの味方だというコトは分かったぞ!!それに知らんコトは知っていけばいいではないか!!」

「!」

「じゃあ改めてだな……、了平、ファイッ」

「「おーッ!!!」」

「力が漲ってるぞ!!」


「「((自分で言ったァァア!!!))」」




私は心の中でそうツッコむ

ツナの顔を見れば私と同じような顔をしてたからさすが双子だなぁと変なところで感心


了平先輩を笑顔で見送れば、笑顔で返してくれた






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