大空少女。
□10話目
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ツナside_
桃子がヴァリアーの後を追いかけていった
気まずい空気がその場に流れる
けどリボーンの『桃子はきっとディーノのいる廃病院に向かうだろう』っていう提案で、
俺たちはただ黙って歩きながらディーノさんたちが待機してくれてる廃病院に向かった
ディーノさんはそんな俺たちを気遣ってくれたのか、部下さんたちのいない病室に入れてくれた
「…リボーンさん、」
「どうした、獄寺?」
そんな中、ベッドに座ってた獄寺くんが俯きながら話し出した
けどリボーンの返事を聞いた瞬間、顔を勢いよく上げながらリボーンに向かって叫んだ
「なっ、なんで10代目のお姉さまがブロディーウォッチなんスか?!
10代目は最近まで裏の世界なんて全く知りませんでした!じゃあなんで桃子さんだけが…!?」
そう、俺が考えていた大きな疑問だった
何度も聞きたかった
けどどうしても聞けなかった
それがやっと聞けるんだ
「そっ、そうだよッ!!なんで桃子が!!」
「桃子は何者なんだ?」
「…知りてェか?お前ら」
「!おいリボーン…!」
「どうせ桃子も話すつもりだったんだ。…それにもう話さなきゃいけなかったしな」
「でも!!」
「うるせぇぞ。けどお前ら、これから話すのは真実だ。全て受け止めやがれよ」
リボーンは俺たちが黙って頷くのを見て、静かに口を開き始めた
「これは誰のでもねぇ、アイツの物語だ」
桃子、お前は何を背負ってるの?