大空少女。

□8話目
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「………お前達がやったのか?雷のリングを持つのはパーマのガキだな。…邪魔立てすれば皆消す」

「「!」」






やっぱり出てきたのはレヴィ・ア・タン

殺気立ちすぎ

レヴィは私が吹っ飛ばした3人の方に視線を向けた

それから、目線をまた私達に戻して、武器の傘に手を掛ける

その殺気に気付いたのか、武たちはそれぞれの武器に手を掛けたり、構えたりしてる

武たちの顔つきが数日前とは違うくて、成長が垣間見えた

ああ、成長スピードがとてつもなく早いなあ

レヴィは今にも飛びかかってきそうなぐらい怖い顔してる

鬼みたい

豆でも投げつけてやろうかなんて馬鹿なことを考える

私の馬鹿みたいな思考は置いておいて、周りは殺気立った沈黙が続いた


そんな時聞こえた声





「待てえ、レヴィ!」


「あ、」


「1人で狩っちゃだめよ」

「他のリングの保持者もそこにいるみたいなんだ」





おっきいロボットが後ろにいるんだけど、あれって何だろう

前のボンゴレ主催パーティーでは見たことないなあ

……いや、普通は連れてこないか

いつもヴァリアーはちょっとピリピリした空気を纏ってるからパーティーにいてもスクアーロと兄さん以外話したことない

まず兄さんは来ないし

そういえば昔マーモンさんに幻術を教えてもらったことあるんだけど、マーモンさんは覚えてくれてるかな






「う"お"ぉい!!!!よくも騙してくれたなぁ、カスども!!」

「勝手に騙されたのはそっちでしょ。あん時はよくも眠らせてくれたね」

「!お前もいんのかあ!!」

「はい、おかげさまで。帰って兄さんになんか投げられた?」

「……うるせえぞお!!!!!」

「あ、投げられたのか」

「話をそらさせんなあ!聞くが、雨のリングを持つのはどいつだぁ?」

「俺だ」





武が一歩前に出れば、スクアーロ嘲笑うように鼻で笑った




「なんだぁてめーか。3秒だ、3秒でおろしてやる」

「…」





張り詰めた空気が辺りを包み込む

もう殺気ビリビリ






けどそんなの簡単にぶち壊すぐらい耳障りな甘ったるい声が響く






「もうっ、なんで綺羅を放っていくのよぉ…!!」

「「げ!/むっ…」」





急に女がスクアーロたちが出てきた茂みから飛び出してきた

隊服着てるからヴァリアー、だよね…?

でもスクアーロたちは明らかにいい顔してない

黒を規律としてるはずなのに、アイツの隊服だけはピンクのレースとかがたくさん付いてる

お姫様気分?

あれで暗殺者?

まずあの子誰だ





「キミ誰?」

「きっ、綺羅を知らないのぉ…?!」

「キミだけ私のデータにないんだよね。本当に裏の人間?」

「そうよ!!私はヴァリアー吹雪の幹部、桃崎綺羅よ!!」

「……やっぱ知らないや、ありがと」

「な"っ…!!」





驚く桃崎さん?をよそにスクアーロの方を向き直す





「吹雪の幹部いたんだね、スクアーロ!」

「…あ"ぁ、お前が来るまでの保険だったんがなぁ」

「それを本人の目の前で言っちゃうあたりがさすがだと思うな」

「今でもお前が入るのを俺もXANXUSも望んでるんだぞぉ」

「…あはは、冗談キツいって」





私の事情も全部、全部知ってるくせにこんなことを言うスクアーロはものすごくズルい

でも兄さんなら本当に言いそうだなあ

思っちゃだめなんだけど、やっぱり好きだ





「…そっそういうアンタは誰なのよぉ!!?」

「「?!」」





急に桃崎が私を指差して叫んできた

人を指差しちゃいけないって習わなかったのか

あの指へし折ってやろうか

ていうか、周りが驚いていることに逆に私が驚いてる






「てめぇ本気で知らねェのか…?!」

「コイツ、本当に裏の人間なんだろうな?」

「銃とフルーレのサファイア、あの容姿…ブロディーウォッチしかねーだろ」




上から、スクアーロ、リボーンさん、あとたしかベルフェゴール

たしかに暴れまくってる自信はあるけど、そこまで言われるくらい私ってそんなに有名なんだろうか





「!そ、そんなに有名なのぉ!?」

「ああ、裏の人間なら知らねー奴はいねーぐらいにな」

「てめえはやっぱりお!」

「退け」

「!ぐっ、」





桃崎に何かを言おうとしたスクアーロを押しのけてきた人物

あの威圧感、あの殺気





「でたな……まさかまた奴をみる日が来るとはな…――




















XANXUS」





赤い瞳が私を貫く

ああ、また会えた










催涙的な再会

(鼻の奥がツーンってした)





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