大空少女。

□5話目
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「――!―」

「ん…」

「やっと起きた!!!桃子!!!!」

「え、は、」




目を開けるとツナのドアップと見慣れない天井

あれ?なんで私寝てたんだ?





「大丈夫?!何日も寝てたんだよ?!」





だんだんとクリアになる視界と思考

思い出した

スクアーロにやられたんだった

何日も眠ってたって、どんだけ強い催眠弾使ったんだ





「お前が眠ってたのは催眠弾の効果だけじゃねぇ。お前最近寝てなかったんだろ?」

「…声に出してました、リボーンさん?」

「そう顔に書いてたぞ」





そんなに寝てなかったっけ?

ていうか、トドメをささない辺り、やっぱりスクアーロは甘い

今度会ったらどうしてやろうか


その時、病室のドアが勢いよく開いた





「桃子、目が覚めたか?!」

「あ、」




一見チャラそうな金髪

だけど中身はとっても優しいのを知ってる

後ろには困ったように笑うロマーリオさん

ならちゃんと受け止めてくれるね




「ディーノ!!!」

「うおっ!」




私は久しぶりの再会に、思わずベッドから飛び出し抱きついてしまう

若干右肩が傷んだけど気にしない

そんな私をディーノは一瞬身体が傾いたけどしっかり抱きとめてくれる


ディーノとは同盟ファミリーだから警護したり、パーティーで会ったり、リボーンさんに一緒に鍛えられてたりしてたら仲良くなった

おかげでよく任務を助けたりしてくれる

今じゃ第2のイタリアの家みたいに気軽に遊びに行ける存在だ






「大丈夫なのか?」





ディーノは苦笑しながら私を見る

少し会わなかった間に、またイケメン度が増したと思う

きらきらしたディーノの笑顔は私の太陽みたいだ

鼻につかないくらいの香水の香りがする





「ディーノに会ったら疲れなんか吹っ飛んだ!」

「!そそそそうか」

「くっくっ、うちのボスも桃子ちゃんの前じゃいつでもへっぽこだな」

「ロリコンっつーんだぞ、へっぽこ」

「へっぽこばっかうるせー!つーか、リボーンだけには言われたくねーし!!






ロマーリオさんは喉を鳴らしながら笑ってて、リボーンさんの言葉の意味はわからない

大人ってたまによく分からないこと行動取るよね




「あの、俺のこと忘れないでください」





……ごめん、ツナ、忘れてた








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