大空少女。

□3話目
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「うわ、人いっぱいいる」

「そうッスか?」






ショッピング街みたいな所に着いた

見渡す限り人人人でビックリした

たまに開かれるボンゴレ主催のパーティーくらい人がいる気がする





「あ、京子ちゃん!!」

「京子…?」





ツナが嬉しそうな声を出して急に走り出した

京子?

どっかで聞いたことある

…思い出した!

たしかリボーンさんからの報告であったツナが惚れてるって女の子

ツナは女の子の趣味はいいみたい

一瞬にしてツナの周りにピンクオーラが見えるようになった気がする

ツナが駆け寄った先には女の子2人がいた

可愛い子ばっかりじゃないか





「はひぃ!?誰ですかこのビューティフォーなお姉さんは?!」

「ビューティフォー?」

「こっちは俺の姉ちゃんだよ」

「ツナさんのお姉さま?!」

「綺麗な人だね!」

「そっそう?」

「?私なんかより君たちのが絶対可愛いと思うな」

「な"っ」

「はひぃっ!!!」

「ふふっ、ありがとうございます!」




私は思ったことをはっきり言ってみた

そしたら黒髪の女の子はスゴい勢いで顔を赤くさせ、茶色の髪の子はとても可愛い笑顔で笑っている

ツナたちも顔を赤らめさせながらめっちゃ驚いてる

イタリアじゃこんなどストレート当たり前だよ

これだから日本男児は奥手なんて言われるんだ





「さすがツナさんのお姉さま、超直球です…。あ、申し遅れました!三浦ハルっていいます!ちなみにツナさんのお嫁さん目指してます!」

「へぇ…?」

「ちょっ、何言ってんだよハル!」

「笹川京子っていいます、よろしくお願いします!」

「私は沢田綱吉の姉の沢田桃子!よろしくね」






ゆるく微笑めば、また照れたように笑ってくれた

ツナが惚れちゃったのは痛いぐらい分かる

今だってその笑顔に見惚れてるツナを軽くつつけば、顔を赤くしながら叩かれた




「ガハハハ、ランボさんと遊べぇぇ!!」

「ちょっとランボ!」

「#@%∞&$*!!」

「いつのまにアイツら!!」

「知り合い?」

「うん、今うちにホームステイしてるんだよ。あのうるさいのがランボ、それを必死で止めようとしてるのがフゥ太で、なんか訳わかんない言葉話してるのがイーピンだよ」

「へぇ…。ちなみにイーピンちゃんは『止まれブロッコリー!』って言ってる」

「何で分かんの!?」





ボヴィーノファミリーのボスが話してた子に、ランキングフゥ太と人間爆弾

報告書で見てたけど、とりあえず知らないように話してみた

スモーキン・ボムもいるし、この前アイツもファミリーに入れた

ツナのファミリーがどんどん個性的になっていく

楽しくなりそうだなあ


ランボたちを追いかけていくツナと、それをまた追いかけていくツナの友達たち

それを目で追いながら少し離れた日陰に入る

耳につけたピアスを撫でた






「どうだ、ツナの周りは?」





音もなく肩に乗ったリボーンさん

私たちは少し遠くで騒いでるツナたちから視線を外さずに会話する





「…第一印象はただ騒がしいだけ。個性が強いだけにチームワークはまだまだですね。けど、それを含めて発展途上中、これから伸びていく可能性は無限大。…ギリギリ合格点ってとこですかね」

「いつも通り手厳しいな。弟なんだからちょっとは大目に見るっていう選択肢はねーのか?」

「反対ですよ。弟だからこそ、ってやつです。…それに私はツナに私のすべてを託したんです、そんな緩いコト言ってられませんよ」

「…あぁそうだな」

「…」


「桃子さん、ゲーセン行きましょうよ!」

「ゲーセン?」

「ゲーセンです」




いつのまにか肩に乗っていたリボーンさんはいなくなってた

輪から外れて隼人が声をかけに来てくれる

てかゲーセンってなに?

後ろの騒がしそうなビルを指さしてる隼人




「桃子姉も行こうよ!」

「ちょっ…」




フゥ太に手を引かれる

ランキング能力はどっかのナッポーのせいで失ったらしい

今はただ可愛い男の子だ






「ランボさんは喉が渇いたんじゃあ!」

「るせェ!」

「ぐぴゃっ!?」

「はひぃっ、ランボくん?!」




私が今いるのはたくさんの笑顔の真ん中

私がいつもいるのはたくさんの骸の真ん中



私が今浴びてるのは暖かい皆の視線

私がいつも浴びるのは返り血



今聞こえるのは心地よい笑い声

いつも聞くのは聞きたくもないような断末魔や命乞い



私にこんな場所合わないなんて知ってる

私がこんな所いちゃいけないなんて知ってる





「?桃子、どうかした?」

「…うーん、何でもないよ!」




でもどうか神様、今だけは許してくれてもいいよね?






Oh my God
あぁ神様

(桃子シューティングゲーム強すぎのな)
(えへへ)
((そりゃ本職だからな))




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