D家の妹さん

□24章目
1ページ/2ページ







「おいデイダラ!!お前の母親ってどこの国にいまいるんだ??!」

「たしかイタリアだぞ、うん!!…………まさか…?!」

「……その確率が今1番高ェ。ガキ共、今すぐイタリア行きの便を探しまくれ!!!」

「「おぉ/あぁ」」




サソリたちは近くの空港にいた

そして空港内を凄い勢いで走り回っている




「さき、さき!!!!!!!」


「どこにいるんだ、さき!!!!?」


「さき!!早く出てきやがれ!!!!!」


「っさき!!!!!」




ただ叫んだ

いつもからは想像できないが、サスケすら思い切り叫んだ




「サソ、リ………?」

「さき…!!!!」




サソリは自分を呼ぶか細い声が聞こえた

その声のする方を見れば、トランクを持ち、こちらを見て目を見開いているさきがいた




「なんでここに………?!」


「さき!!!!!!」

「うわっ」

「お前今まで何してやがった??!!」




サソリの大声にデイダラたちが気づき、ほかの3人も息を切らせながらやってきた

そしてサソリと同じように思い切り抱きついた

(端から見れば男4人で抱きしめあっているおかしな構図のできあがりだ)




「……なんでここにいるの……??!」

「「は?」」

「大嫌いって言ったじゃん、裏切ったじゃん!!?なんでっ、なんでいるんだよ!!!????」

「さき……、」

「お前は分かりやすいんだよ、さき。またコイツら殴ったんだろ?」

「私はホントに嫌いでッ……!!!」

「ばーか。お前のコトで分からねーコトはないんだよ、うん」

「!兄、さん……」

「話して、くれってばよ、さき……?」

「……うわぁぁぁあん、ッ!!」




さきは泣いた

泣き崩れた

デイダラはさきの背中を赤ん坊をあやすように軽く叩いた

そして近くのベンチに座らせた




「ゆっくりでいいから、な……?」

「………ちょっと前に母さんから電話が来たの。『いつこっちに来るの?そろそろ本格的に芸術に関心を持ってほしいわ』って
……今まで散々放ったらかしにしてたくせに、って思ったけど次の一言で頭が真っ白になった。『アナタが来ないならデイダラを来さしてちょうだい。さもないと日本に住まさないわよ?』
私だけならまだしも兄さんも?ふざけてんじゃねーぞクソババアって言ってやりたかったけどあっちに行かせかねられないから言えなかった。私はソッコー返事してやったよ、行くって。そしたら手の平返したみたいに優しい声になって……、気がついたらあっちに行く日程とか全部決められた後だった」

「あのクソババア……!!!!」

「……その次の日なんだな、ナルトを殴ったのは」

「うん。……だってナルト達や兄さん達に逢ったら決心が鈍るから……ッ、…この数日間は我愛羅先輩たちの家に泊まらせてもらってた」

「なんで言ってくれなかったんだってばよ、さき!!!??そら引き止めたかもしれねーし、泣いちまったかもしれねー。……けどッ、最後には絶対笑って見送ったってばよ!!!!!」

「ナルト……」

「そうだぜ。俺らはそんなに信用なかったか?」

「サスケッ…」

「…認めたかねェが、お前にはこんなに仲間がいるんだ、信じてやれよ」

「サソリ…」

「せめて兄貴にだけでも相談しろ、うん!!お前だけの話じゃねーんだぞ!!!!」

「兄、さん……。ッごめんなさい…!!」

「…もう行くのは決めたんだろ?」

「ッうん!決めたコトは曲げない主義なの知ってるでしょ?クソババアに一泡吹かせてきてやんよ!!」

「……なんかがんばれってばよ」

「ンで、いつ帰ってくンだ?」

「……2年後ぐらいじゃない?」

「2年??!」

「長ェな…」

「おもんなかったらすぐ帰ってくるから!……じゃあそろそろ行くよ」

「…あぁ」

「手紙、ちゃんと書けよ!!」

「待ってるからな!!?」

「早く帰って来いよ!!!」

「……さき!!」




さきが乗り場に歩き出した瞬間、ナルトがさきの名を呼んだ

さきはその声に振り向く





「ん?」

「すっ好きだってばよ!!//」

「……私もだよ、ナルト!だから待ってて、絶対帰ってくるからさ!!」

「っおぉ!」




正直なところさきの気持ちが《love》なのかは分からない


さきが見えなくなった瞬間ナルトは背後からもの凄い殺気を感じた

ナルトは静かに振り向いた




「………お前、殺されてェのか?あ"ぁん?」

「暁集合だ、うん。今すぐに」

「水月か?鷹全員呼べ」


「え、あ、ぎやぁぁぁぁあ!!!!!!」








































「……久しぶりだな、オイ。皆は元気…だな、うん」

「さき!!!!!」

「あ、久しぶり!!……私ね、あっちにいる間逢えない皆のコトずっと考えてたんだ。…でもやっぱり1番浮かんだのはアナタでした。ッ好きだよ!!」

「   」


























これにて終幕

(アナタの未来?)
(そんなのアナタにしか分からないわ)






あとがき⇒ 




次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ