D家の妹さん

□22章目
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ナルトside_




あれからさきは学校に来てない

すんげー心配で、逢いたいけど、あんなコトを言われて家に行けるほどの肝はすわってない




「――…えー、今日も授業をきちんと受けるよーに」




クラスの雰囲気も正直言って最悪

皆どこか暗い

今日もまたカカシ先生が朝のHRをいつもと変わらない台詞で終わらせる


…でも今日は違った





バアァァアン





「「?!」」

「さきはどこだ、うん??!」

「テメェら、分かってんのか?!」


「あか、つき…!!!」




勢いよく開かれた扉

扉を開けたのは大好きなさきの兄貴と赤髪


さきの兄貴は俺を見つけ、まっすぐにこちらに歩いてきて俺の胸ぐらを掴んだ




「、!」

「…オイ、テメーさきをどこにやりやがった、うん……?!」

「っさき、?」

「ここ数日帰ってきてねェ!!!テメーらのせいじゃねェのか、あ"ぁん?!」

「さきが…、帰ってきて、ない……?」

「惚けんじゃねーぞ、うん!!」

「っホントだってばよ!!さきは学校すら来てないし、俺たちも逢ってないんだってばよ!!!!」

「!……じゃあどこに…」




デイダラは俺の言葉に目を見開き、静かに手を離した




「えっと、お兄さん……?」

「ちょっとサクラ!」

「…なんだ、うん」

「さきが帰ってないって、どういうことですか…?」

「そのまんまの意味だよ。家にも帰ってねェわ、連絡しても出ねェわ………、今暁総動員で探してンだよ」




デイダラの代わりにサソリって奴が答えた




「さきの私服とか下着の数も減ってるからな。友達ン家に泊まってンのかと思ったんだけどな」

「……私服はともかく、何で旦那はさきの下着の数を知ってんだよ、うん」

「そら…、なァ?」

「さきが最近減ってるって言ってたのは旦那のせいか!!!!?」

「仕方ねェだろ、最近オカズが底尽きたんだからよ」

「開き直んなよ、うん??!てか人の妹で何してやがんだ?!」

「右手が友達なんだよ。……あ、たまに左手だ(キリッ」

「お巡りさァァァァァアアん!!!!!」




このやりとりに周りは唖然

なんかすんげー恐いイメージあったんだけど、一瞬にして崩壊

てかコイツらは仮にも人のクラスで何話してるんだ




「なぁ、」

「…なんだよ、イタチの弟クン」

「一度さきの家に行っていいか?何か分かるかもしれない」

「「!」」

「さきの部屋に……?」

「オイラでさえ入ったコト無ェんだぞ、うん?!」

「それにアイツ、俺対策に鍵付けてるしな」




…お前一体何をしたんだってばよ




「…とりあえず行ってみたいんだ」

「…入れなくても知らねーかんな、うん」

「っ俺も行くってばよ!!」

「あ?」

「俺も行きたいんだよ!」

「…まァいいじゃねェか。変わらねェし」


「……ナルト、サスケ」

「?カカシ先生?」

「さきを任せたからネ」

「!おぉ!!俺らに任せとけってばよ!!」




クラスの皆が頷いてくれた






逢いたい

(今誰といるの?)
(その人を愛してるの?)






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