D家の妹さん
□21章目
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ピピピピ ピピピピッ
「ん?」
さきは今1人で夜ご飯を食べていた
デイダラも一緒に食べたかったようなのだが、暁の集会か何かがあったようで小南に引きずられていった
あまり表情は変えず、バラエティー番組を見つめるさきは、少しホラーだろう
するとハンバーグに手を付けようとした瞬間、家の電話音が鳴り響いた
さきはダルそうに立ち上がり、頭を掻きながら電話に手に取り、耳に押し当てた
「もっしもーし…――――――」
「おはよう、さき!」
「ぁ…、おはよ」
「?どうしたの?元気ないわよ…?」
「…なんにもないよ、早く教室行こ!」
「?そうね!」
「おはようってばよォォォオ!!」
「うるさいのよ!!シャーンナローォォオ!!!」
「ぎゃァァァア!」
「ナルトくん!?」
「もっとやってやれ、春野」
「酷いってばよ、シカマル!ロック・リーを見習え!てか助けろ!」
「うっせーよ。ほら春野、しっかりナルト抑えとけ」
「テメー!!」
「あっ、ははは……」
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「なぁ、サクラちゃん…」
「なによ」
「…さき、おかしくねぇか?」
屋上でただ空を見上げているさきを、教室からナルトとサクラは見ていた
さきの表情はこの距離から分かるほど無表情で、空は見上げているだけで何も見ていないようだった
「それ朝から私も思ってたわ…。何を言っても上の空だし、いつもの太陽みたいな笑顔じゃなくて、どこか…どこか違うのよ」
「普通になんかあったんだろーな」
「うおっ…、シカマルかよ。…でもそれしか考えられねぇよな」
「相談、してくれないのかしら…」
「アイツは何でも抱え込むタイプだからな」
「…否定できねぇってばよ」
「さきも頼って欲しいわよね…」
「ホントそれだってばよ!!!」