D家の妹さん
□17章目
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『最後の競技となりました、クラス対抗リレーです。出場する選手は入場門に…――』
「出番みてーだな」
「このままいけばうちのクラスがブッチギリの1位よ!」
「ガンバってね、サスケくん!」
クラス対抗リレーとは、この高校の伝統あるプログラムだ
各クラスの選抜メンバー3人が互いに競い合うのだ
1位になると莫大な点数がもらうことができる
しかし反対に言えば、ここで1発逆転も考えられる
さきたちのクラスではどうやらサスケ、シカマル、ナルトが出場するようだ
別に男子だけというルールはない
しかしさきは出たくないと駄々をこねた
ネジやロック・リー、サイなども候補に上げられたのだが、
ネジは辞退、ロック・リーは暴走しそうなので却下、サイは気がついたら逃げていたらしい
上に挙げた3人とさき以外にこの3人より足の速い者がいなかったわけだ
(もちろんサスケとシカマルは却下したが、さきが許さなかった)
ナルトはやる気満々で走っていくが、シカマルとサスケはめんどくさそうに入場門に向かっていった
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入場が終わり、バトンなどを配っているとナルトがある男がいることに気づいた
「あぁー!!!何でお前らがここにいるんだってばよォオ!!」
「へっ、」
ナルトが指差す方向には金髪ロン毛…もといデイダラと飛段がいた
2人ともゼッケンをつけ、飛段はバトンを持っている
これではいかにも…
「リレーにでるみてーじゃねぇか!!」
「出場するんだぜ、俺たち!」
「はぁ?!」
どういうことだよ、とナルトが言葉を紡ぎ出そうとした時、デイダラが本部の方になにやら合図を送った
すると急にアナウンスが流れ出した
『ぇー…、今回は特別に親御さんチームも出場することになしましたっ。…こっこれでいいん、ですか…?!
上出来だ、ククッ』
そんなアナウンスが切れると、本部の方から見知った赤髪がこちらへドヤ顔で歩いてくる
デイダラたちは親指を上に立て、爽やかな笑顔を浮かべている
ふとサスケが本部の方を見ると、頭を抱えている綱手がいた
「まぁこういうコトだ、うん」
「こういうコトだ、じゃねーょ。ただの脅しだろーが」
「暁は脅しなんて言葉は知らねェ」
「どんな俺ルールだ」
「とにかく、オイラたちは勝つ!ただそんだけだ、うん」
そう言って位置に歩いていく3人
伝統リレーがスゴイコトになりそうである