D家の妹さん

□16章目
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「きたァァァァア!!」

「うちのクラスが1位〜!」




いまさきたちはしゃいでいた

午前中の競技が終わり、今の時点ではさきたちのクラスが1位だったのだ

ナルトとさきは手を取って喜んでいた

それを見たサスケは後ろからナルトを蹴り倒し、ナルトはそれにキレてやり返したりするなどハチャメチャだ

さきはそれを他人事のようにスルーし、デイダラがいる方に向かった




「兄さん!」

「おぉさきじゃないか、うん!」

「相変わらず早ェな」

「全然早くないって」

「オイラ腹が減ったぞ、うん!」

「昼ご飯持ってきたよ」

「ありがとよォォオ、うん!」

「そんなに?」




さきが昼ご飯をカバンから取り出し見せると、目を輝かせながら飛びついてきたデイダラ

まるで子犬のようだ




「さきちゃん、俺たちも食べていいのか?」

「…どうせイヤっていっても食べるんでしょう?」

「よく分かってんじゃねェか、ゲハハハハ!」




さきは明らか肩を落とし、持ってきていたレジャーシートを引き始める

そしてさきが弁当を開ければ、サソリたちはおぉと声を漏らしてた




「すっ、すげェなさきちゃん…!」

「さすがだな、さき」

「へへオイラは毎日食べてんだぜ?いいだろ、うん!」

「…死ね」

「聞こえてるぞ、うん?!」




調子に乗ったデイダラに、青筋をたてたサソリはぼそと呟く

その間もさきは1人、黙々と食べ続けている




「てかオイラのタコウインナー食べるなよ、うん!!!!」

「早い者勝ちだっつの」

「ゲハハハハ、俺は卵焼きもーらい!」

「オイラの卵焼きィィィイ!!」


「(この人たちバカだろ)」




卵焼きやタコウインナー如きで取り合いをしているバカな年上にさきは呆れるしかない




「そういや昼からは何の競技があるんだ、うん?」

「二人三脚とリレーと応援合戦だったかな…?」

「二人三脚?」

「ほら、肩組んでゴールするやつ」

「肩組んで…?!」




スゴく驚いているデイダラとサソリの言いたいコトが分かったのか、おにぎりを食べながら答えた




「ペアは男女別々だよ」

「それを早く言え」


「さきー!そろそろ集合だってばよ!」

「はぁい!」




遠くから聞こえたナルトの声に、さきはおにぎりを急いで口に入れ、立ち上がった




「じゃあ行ってくるね、おとなしくしてるんだよ?」

「オイラたちは幼稚園児か、うん」

「同レベだって。じゃあ!」




さきは皆が集まっている方へ走っていった

デイダラたちはその背中を見送りながら残りの弁当を頬張った





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