D家の妹さん
□13章目
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アナタside_
「「……」」
……気まずいっ!!!
現在私は校舎裏で兄さんと2人でいます
あれから急に無言で校舎裏まで連れて行かれた
大人でもチビリそうなぐらい睨まれてます!
正直超泣きそう!!
視線で身体中穴が飽きそうです!
サソリは後輩がいるとか言って逃げて、飛段さんたちも気が付いたらいなかった
ちなみにナルトはなんか先生に連れられて去っていったっけ?
連れて行かれる前に見えたシカマルたちは諦めたみたいな顔して合掌してた
…あれはイラついた
「さき、」
「はいぃぃぃっ!!!」
「…何で言わなかったんだ??!!」
「ぇ…」
兄さんが初めて怒鳴った
あのシスコンの兄さんだもん
私が何しても全く怒鳴ったコトなんてなかった兄さんが私に怒鳴った
「敵とかそれ以前にだ、うん!!お前はアイツら友達以前にオイラの妹なんだ、うん!!!???心配するに決まってるだろ、何で一言でも言ってくれなかったんだ??!!」
「…」
「答えるんだ、うん!!」
「…兄さんとナルトを闘わせたくなかった…」
「!」
「もし兄さんに一言言ってナルトが私の友達って知ったらきっと兄さんは学校に乗り込んできた!!…そしたら絶対傷つくじゃない2人共!!!ナルトは大切な友達。だけど私もそれ以前に兄さんの妹なの!!どれだけキツく言っても兄さんは兄さんなの!!!私だって心配しないはずないじゃん!!!」
「さき……っ」
「それくらい分かりなさいよ…!!!」
そこで私の視界はぐにゃりと歪んだ
頬に熱いなにかが流れ、そのまま地面に吸い込まれるように落ちていく
喉から出したくもない嗚咽が止まらない
「私だって、私だってっ…!!」
「さきっ…!!」
気が付いたら私は兄さんの腕の中にいた