D家の妹さん

□11章目
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「ん…?サクラといの…?」

「寝かけのさきも可愛いけど今は我慢よ、サクラ…!!」

「どうしたの…?」




翌日、さきが屋上でサボろうと寝ようとした時、勢いよく扉が開け離れた




「さき、衣装できたわよ!!」

「ホント?!」




半分寝ていたさきを起こすには十分すぎる言葉だったらしく、すぐに跳ね起きた

そしてサクラといのに駆け寄る

するとさきはいのの頬に手を伸ばし、親指を目の下に滑らせる




「ぇ…」

「隈ができてる…。遅くまで頑張ってくれたんだね?ありがとうサクラ、いの」

「「ぐは!!///」」

「え、ちょっ!!」




疲れた身体にさきの笑顔が眩しすぎたのか、サクラといのは顔を真っ赤にしながら倒れる

さきは自分のせいだとは夢にも思っていないだろう



「サクラー、さきいたー?………サクラ、山中?!」




サクラを探しにきたのか、屋上にやってきたカカシは倒れているサクラたちを見つけ驚く




「ちょっとさき、どうしたのヨこれは?」

「なんか急に倒れちゃった」

「………なんか想像ついたヨ。てか衣装見た?」

「まだだよー」

「見てみたら?」

「そだね……」




カカシに言われた通り、さきはサクラの側に落ちてあった袋を拾い上げ、中の衣装を取り出し目の前で広げてみる




「おぉ!スゴいな!」

「…ホントに男物だね」




後ろには赤で『我等無敵』の文字が縫われている長学ラン

カカシは思わずいつの時代だ、とツッコミそうになった




「さすがサクラたち、センスいいね!」

「…はぁ」

「よし、早速…!」

「…じゃあ先教室戻ってるネ。ちゃんと来るんだヨ?」

「分かってるって!!自慢しに行くから安心して!!」

「はいはい」




カカシは倒れているサクラといのを背負いながら屋上を後にした





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