D家の妹さん
□11章目
1ページ/2ページ
「ん…?サクラといの…?」
「寝かけのさきも可愛いけど今は我慢よ、サクラ…!!」
「どうしたの…?」
翌日、さきが屋上でサボろうと寝ようとした時、勢いよく扉が開け離れた
「さき、衣装できたわよ!!」
「ホント?!」
半分寝ていたさきを起こすには十分すぎる言葉だったらしく、すぐに跳ね起きた
そしてサクラといのに駆け寄る
するとさきはいのの頬に手を伸ばし、親指を目の下に滑らせる
「ぇ…」
「隈ができてる…。遅くまで頑張ってくれたんだね?ありがとうサクラ、いの」
「「ぐは!!///」」
「え、ちょっ!!」
疲れた身体にさきの笑顔が眩しすぎたのか、サクラといのは顔を真っ赤にしながら倒れる
さきは自分のせいだとは夢にも思っていないだろう
「サクラー、さきいたー?………サクラ、山中?!」
サクラを探しにきたのか、屋上にやってきたカカシは倒れているサクラたちを見つけ驚く
「ちょっとさき、どうしたのヨこれは?」
「なんか急に倒れちゃった」
「………なんか想像ついたヨ。てか衣装見た?」
「まだだよー」
「見てみたら?」
「そだね……」
カカシに言われた通り、さきはサクラの側に落ちてあった袋を拾い上げ、中の衣装を取り出し目の前で広げてみる
「おぉ!スゴいな!」
「…ホントに男物だね」
後ろには赤で『我等無敵』の文字が縫われている長学ラン
カカシは思わずいつの時代だ、とツッコミそうになった
「さすがサクラたち、センスいいね!」
「…はぁ」
「よし、早速…!」
「…じゃあ先教室戻ってるネ。ちゃんと来るんだヨ?」
「分かってるって!!自慢しに行くから安心して!!」
「はいはい」
カカシは倒れているサクラといのを背負いながら屋上を後にした