D家の妹さん

□6章目
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「さき、暁を知ってるか?!」

「暁…?」

「おぉ!」




ある日、さきが屋上で昼寝をしているとナルトが急に屋上に走り込んできた

またキレだしそうなさきをナルトはなんとか抑え、冒頭に戻る




「暁ってのは最近有名な不良集団だってばよ!」

「暁ってにいs…げふんげふん、私の友達の行ってる高校と同じ名前だよね」

「あぁ、その暁からとられてるからな!だから暁のメンバーも暁高校の生徒で、メンバーは6人。」

「6人だけなの?」

「あぁ、でもすんげー強くてこの前霧隠高校の生徒が結構な数やられたらしいってばよ!」

「へー…。で?」

「へ?」

「私にそれを言ったんだから、何かあるんでしょ?」

「やっぱさきにバレバレだな…。
俺、前にちょっとトラブって1回殴り合いしてるんだってばよ…」

「うん」

「でもそん時俺は1人で、相手は3人でボコボコにされた」

「3対1?そりゃキツいね。てか3人で1人をやるってイラつくな…。相手の特徴は?」

「金髪ロン毛と、赤髪の奴。それとオールバック」

「なんで髪の特徴ばっかなのかはツッコマない。…あれ?」

「心当たりでもあんのか…?!」

「いっ、いや何でもない…。話続けて?」

「あぁ…」




さきの頭にある集団が思い浮かんだ




「(その特徴、兄さんが一緒にいたメンバーと一緒じゃね?!赤髪がサソリで、オールバックが飛段さん…。それに兄さんたちは暁高校だし…)」




そこでさきは少し前のデイダラたちとの会話を思い出した







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「おかえり…ってどうしたのその傷…?!」




さきが晩御飯を作っていると玄関が開く音が聞こえた

日課なのでさきは玄関まで出迎えに行ってみると、そこには制服は汚れところどころ破れており、顔には切り傷などがたくさんあるデイダラがいた

とりあえずさきはデイダラをリビングに連れて行き、椅子に座らせた




「なんかムカつく金髪んヤローにやられたんだよ、うん…!!」




消毒されながらデイダラは悔しそうにさきに言った

その間にもさきはどんどん消毒していく




「アイツすんげー暴れまわりやがっておかげでオイラたちは傷だらけだ、うん」

「兄さんたちに傷つける奴なんて珍しいね…」

「まぁそうだな。
それよりソイツ、さきと同じ制服着てたぞ、うん!?
だからさきも気をつけろよ!?何かあったら兄ちゃんに言うんだぞ、うん!!」

「兄さんも私が負けないの知ってるでしょ?」

「お前は女なんだから自覚をもて、うん!!もしさきに何かする奴がいたらオイラたち、暁がソイツをぶっ潰してやるからな、うん!!」

「(暁…?)うん、絶対言わないようにする」






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「(今考えたらナルトだ…!!)」

「聞いてるか、さき?!」

「ぁ、ごめん…」

「だから、なんか情報があったら教えてくれってばよ!!」

「ぁ、うん了解…。(言えねぇ、兄さんが暁なんて絶対言えねぇ…!!!)」

「ありがとうってばよ!!」




そう言ってナルトは屋上を出て行く

残されたさきは、ナルトが出て行った方を見ながらため息をついた




「…ナルト、ごめんよ」









真っ青なウソ

(余計兄さんがいるって言いにくくなっちゃったじゃないか。兄さんのバカ…)




 

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