「アイツすんげー暴れまわりやがっておかげでオイラたちは傷だらけだ、うん」
「兄さんたちに傷つける奴なんて珍しいね…」
「まぁそうだな。
それよりソイツ、さきと同じ制服着てたぞ、うん!?
だからさきも気をつけろよ!?何かあったら兄ちゃんに言うんだぞ、うん!!」
「兄さんも私が負けないの知ってるでしょ?」
「お前は女なんだから自覚をもて、うん!!もしさきに何かする奴がいたらオイラたち、暁がソイツをぶっ潰してやるからな、うん!!」
「(暁…?)うん、絶対言わないようにする」
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「(今考えたらナルトだ…!!)」
「聞いてるか、さき?!」
「ぁ、ごめん…」
「だから、なんか情報があったら教えてくれってばよ!!」
「ぁ、うん了解…。(言えねぇ、兄さんが暁なんて絶対言えねぇ…!!!)」
「ありがとうってばよ!!」
そう言ってナルトは屋上を出て行く
残されたさきは、ナルトが出て行った方を見ながらため息をついた
「…ナルト、ごめんよ」
真っ青なウソ
(余計兄さんがいるって言いにくくなっちゃったじゃないか。兄さんのバカ…)