D家の妹さん
□5章目
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あれから、さきはデイダラたちの舐め回すような視線に我慢し、ようやくオーダーを取り終えた
さきの全身は鳥肌だらけだ
オーダーを厨房に伝えに行くため風のように去っていったさき
さきが去った後の会話はこんなものだった
「オイ、今の女子見たか、イタチ?!」
「あぁ見たぞ、飛段…!!」
「綺麗な黒髪にあの細身…!」
「小さい顔に綺麗な脚…!」
「「ペインの話とは違うが、まさにあれこそ美少女…!!」」
「お前らは変態親父か。てかどこまで見てんだよ」
「「ぐふっ/いでっ!?」」
口を揃えて言う飛段とイタチに、サソリのチョップがお見舞いされる
そしてそのままイタチと飛段の頭はテーブルに吸い込まれた
「ん〜…」
「なんだ、デイダラ?あの娘を知っているのか?」
顎に手を当て、真剣に悩んでいるデイダラに気付いた角都がイタチたちはスルーしてデイダラに話しかける
「あの女子、誰かに似てるような気がするんだよな、うん…」
「ぁ、それ分かるぜ、デイダラ」
イタチと飛段の頭をこれでもかという程両手でテーブルに押し付けていたサソリが急に話題に入ってくる
「旦那もか?!」
「おぉ、なんか見たことあんだよなァ…。」
「しかし、お前らと面識がある女というと、よく話がでるデイダラの妹しk「「それだァァァァア!!!!」」は?」
デイダラとサソリは机に足を置き、2人揃えて角都を指差す
「そうださきだ、うん!!」
「でもデイダラやサソリの話とは風貌も全く違うが…。
それに第一、今妹は部活だろう?」
「たしかにそうだよな…。他人の空似か?」
「ふむ…。(コイツらに妹を疑うという選択肢はないのか?)」
角都の心の声が大正解である
恋は盲目というが、見えすぎていないのも困るものである
…いや、約1名恋であってはいけない人物が紛れているがこの際無視だ