連れ出しませう?

□23話目
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「ロディー!!!!!!」


「一体何だ、騒々しい…」





この前の風邪も良くなり、念のためにと自室で療養していると突然走り込んできたグラン

コイツが顔面蒼白

一体何があった?





「雷門見張ってるエージェントからの報告でバーンが雷門に接触したらしい!」

「!アイツは……!!!」





バーンとガゼルとはあの日から口をきいていない

なんだか避けられているみたいだ



いまバーンに接触されてはジェネシス計画を話される可能性もある…!!

一刻も早く連れ戻さないと…





「どこにいる?!」

「沖縄だよ!」

「いくぞ!」




 バンッ





いつもの光に包まれた




































「アナタ、どこの中学校なの……?」

「……」





久しぶりに見た瞳子姉さん

しかし何も思わない私はおかしいのか?


瞳子姉さんは気付いてるだろうにわざとだ

あぁひねくれてる

でもきっと私には負けるな





「エイリア学園だろう、プロミネンスキャプテン殿?」

「!ロディー…!!!?」

「…………紗奈……?」

「「紗奈/ちゃん!!!!」」





上から私、バーン、姉さん、鬼道と吹雪

瞳子姉さんにこの姿は初めて見せたっけか?

……鬼道たちはこの際スルーだ

ほかの雷門は目を見開いてる
(主に立向居)


私がいつものボールを打てば、バーンはジャンプして受け止め、バーンの周りを竜巻が包む

竜巻が止むとそこにはいつもの"バーン"がいた





「な"っ……!!」

「こっちがホントの俺、バーンってんだ!!覚えときな!!」

「バーン……?」

「勝手な行動はやめてくれ、迷惑なんだ」

「っうるせー!!!!」

「目的はなんだ、バーン?お前はバカだが目的も無しに動くコトはしないだろう?」

「……鬼道を見にきたんだよ」

「「「!!」」」

「(またコイツは……!)」

「……ほら帰るよ、バーン」

「ヒロト!!」





私の後ろからグランが現れれば、円堂が大声を上げた

ヒロトはさっきとは打って変わったようににこやかに笑った





「久しぶりだね、守!でもね、俺はヒロトじゃない、グランなんだ」

「ッ…!」


「…紗奈!!!!」

「……」





雷門の奴らに背中を向けた瞬間鬼道が私の捨てた名前を呼んだ

私は振り向かずにただ立ち止まった





「お前は何故エイリア学園にいるんだ!!?……何故生きているんだ?!」

「!テメェ……!!!!!」





バーンが殴ろうとするのを手で制す


バカ

コイツ等はバカだ

あんな母親の言うことを信じてる

……こんな奴、





「源田紗奈は死んだ、人違いも辿々しい」

「紗奈!!」

「うるせェ!!」

「っ、」





また眩しすぎる光に包まれた










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