連れ出しませう?
□22話目
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次の日、なぜか身体が異常に重くて雷門vsジェネシスの試合の偵察をレーゼに任せ、私は自室でただボーッとしてた
……そういえば休みを取るなんて久しぶりかもしれない
「いつぶり、だろうな……」
「「ロディー!!!!!」」
「…昨日から来訪者が多いな」
扉を勢いよく開けて入ってきたのはチュー………バーンとガゼルだった
顔が怖いな
「ロディー、嘘だよなッ……?!」
「…何の話だ?」
「ガイアがジェネシスになったというコトだ!!」
あぁ、グランが上手くやってくれたのか
…ここからは私の演技次第、か
「そのコトか」
「どうなんだよロディー……??!!」
「…そうだとしたら?」
「「!」」
「もしそうだとしたら、私はお前等ではなくグランを選んだだけのこと。それ以外に結論なんてあるのか?」
「!な"っ………」
「用が済んだなら早く出ていけ」
私はそう言って、バーンたちを押しのけて部屋を出た
向かった場所は樹海
ただ無意識だった
変わらない私に苦笑する
「……やはり嘘をつくといい気分にはならないな」
詐欺師の感性を疑う
「さて、これをバネに強くなってくれるかな……?…ゲホッ、」
「ロディー!」
「レーゼじゃないか。帰ってたのか?」
「『帰ってたのか?』じゃないよ!!報告終わって部屋行こうとしてたらバーンたちに八つ当たりされるし、やっと逃げてロディーの部屋に行ったらいないし!!」
「それはすまなかったな。でもなんでここだと分かったんだ?」
「昔からいなくなったかと思えばいつもここにいたからさ!」
「…そうか。ッゲホッ、ゴホッ!!」
「大丈夫??!」
「だ、だいじょう…ぶ、だ………」
バタッ
「ロディー!!!!」
なんだか今日は名前を呼ばれることが多い気がする
頬に感じるひさびさの草の感覚が冷たくて気持ちよかった