連れ出しませう?

□22話目
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アナタside_






「……もう一度言ってみろ」





私はいま変態クソビッチの前にいる

変態は土下座をしたポーズから微動だにしない

けどなんか水溜まりだけできてる。てかだんだん大きくなってるんだが、





「のっ、ノリで雷門と闘うことになりました」

「いっぺん死んどくか、とりあえず?」

「俺まだ死にたくないです!!!!!ホントにごめんなさいィィィィイイ!!!!!」





あれから帰ってきたかと思えば、そんなコトをほざき始めた

ホントに死にたいのか?


……仕方ない、コイツを少し利用するか





「…お前は闘いたいんだな?」

「そら闘えるなら………」

「なら闘わせてやる」

「えぇ?!」

「しかし条件がある。1つめは今後一切勝手な真似はよせ。…2つめは、」

「2つめは?」

「"ジェネシス"と名乗り、雷門と試合してこい」

「!俺たちが?」

「あぁ」

「でもなんで…?」

「…お前がジェネシスと名乗ればアイツらは本気でその座を奪おうと練習するだろうからな、アイツらは最近調子に乗っているからな」

「けどそれをしたら俺たちはまだしも、ロディーにも火の粉がいくんじゃない?」

「アイツらが強くなるなら嫌役でもなんでもやってやるさ」

「……分かったよ!でもなんかあったら言ってね?すぐに助けに行くから!」

「誰のせいでこうなったと思ってるんだ」

「それを言われたら困っちゃうな」

「ほら、早くほかの奴らに試合のコトを言ってこい」

「うん!ありがとうね、ロディー!!」





グランが部屋を出て行くと、入れ替わりにレーゼが不思議そうな顔をしながら入ってきた

あ、そろそろ練習の時間か





「?グランを自室に入れるなんて珍しいね……」

「あぁ、また勝手なコトをしてくれたんだ」

「どうせ円堂と試合したいとかでも言い出したんでしょ?」

「……なんだ、読心術か?」

「ただ1番あり得そうなコトを言ってみただけ」

「当たりすぎて怖いな」

「それでどうさせたの?」

「ジェネシスと名乗らせて試合させることにした」

「へぇ、ジェネシス……………ジェネシス??!」

「反応遅いな、オイ。バーンたちを練習させるためにだがな」

「あぁ…。でもホントに俺以外のジェネシスっていつ決めるの?」

「ジェネシスジェネシス……、そんなに大切なのか?」

「ぇ?」

「!ぁ、すまない」

「うぅん。俺たちにとってジェネシスは大切、っていうか憧れなのかな……?」

「…そうか。今のところまだ予定はない。でも近いうちに決めるだろうな」

「あ、そっか!」

「じゃあ練習行くか」

「うん!」





さて、グランは上手くやってくれるかな?








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