連れ出しませう?
□21話目
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後日、ガゼルを連れて修練場にイプシロンと雷門の試合を見に行った
結論を言えば同点
いくらチャージしに行かなかったからっていっても、雷門の成長スピードは驚異的だ
それに吹雪のエターナルブリザードがデザームのワームホールをついに破った
これにはただ単純に驚くしかない
いま父さんに報告に来てるんだが、父さんも驚いてるみたいだ
(てか興奮してるだろ)
「それはスゴいですね…!……ぁ、そうだロディー」
「?はい」
「雷門は福岡に向かったようなのですが、目的が不明です。わたしも向かってみますが貴方の方でも調べてみてください」
「福岡に……?分かりました、では失礼いたします」
福岡にスカウトするような選手いたか?
あそこは空気がほんわかしすぎていて好かない
「ロディー!!」
「……レーゼか」
「父さん、何て?」
「福岡に向かった雷門の目的を探れ、だそうだ。チームの中で福岡に知り合いがいる奴はいるか?」
ジェネシスに入らせてから気づいたんだが、レーゼは書類内容などを覚えておく能力に長けているらしい
だからレーゼには雷門メンバーや他の学校のデータを全て叩き込んだ
…コイツをジェネシスに引き入れといて本当に良かった
「……たしか円堂の爺さんの親友が陽花戸中の校長をしてたと思うよ」
「陽花戸か……。行ってみる価値はあるな。また違っていたら連絡する」
「了解」」
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___ガイア練習場
「グラン、にんm…………どうしたんだ、コイツ…?」
「あ、ロディー!久しぶりだな!」
練習場には倒れてピクリとも動かないグランとめちゃくちゃいい笑顔のウルビダがいた
ウルビダってこんな怖い笑い方する奴だったか?
「あぁ、久しぶりだな。…ところでグラn「最近抹茶とばかりいるそうじゃないか!たまにはロディーと試合がしたい」そんなに聞かれたくないのか?」
「すまない、少しユニフォームが汚れてしまったので着替えてくる」
ウルビダはそのまま奥の部屋に入っていった
去っていく直前に見えた赤い斑点はケチャップと信じたい、切実に
「…おいコーマ」
「ん?」
「これは一体どうしたんだ?」
「またグランが練習サボって円堂守に会いに行こうとしたんだよ」
「また?」
「うん。日常茶飯事なんだよね。だからとうとうウルビダがキレたわけ」
「自業自得じゃないか。………おい、グラン起きろ、任務だ」
「…………ロディー……?………ロディー!!!!!」
「うおうっ」
私が呼びかけると、私の名前を叫びながら勢いよく起き上がった
私は魔法使いじゃないんだぞ
「任務だよね?さぁ行こう、よし行こう!!」
「復活早々ウザい」
ガイアのメンバーが楽しそうに笑ってた