連れ出しませう?

□20話目
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レーゼside_




ある日




「今日は解散だ」

「はっ、はぁはぁ…!!やっと終わった………」




今やっと長かった今日の特訓が終わった

緊張がとけてつい地面に座り込んじゃう


今日もよく頑張った、俺




「今日は雷門の奴等でも見に行くか………」




これはロディーの独り言

こういうのを聞き逃しちゃやっていけないよ




「ロディー!」

「ん?」

「俺も雷門が気になるから見に行ってもいいかな?」




疲れているのに何故かって?

そんなのただロディーと一緒にいたいからに決まってるじゃない




「暇なのか?」

「うん!」

「じゃあもうちょい練習しとくk「なんかすみませんしたァァァァァアア」」




危ねェェエ!!!

俺死んじゃうよ!!?



「冗談だ、私もそこまで鬼ではないからな」




いやアナタのは冗談に聞こえません

てか両腕10kgのおもりつけて50kmを10分以内で走れって言ってる時点で鬼だよね?!

これを鬼と呼ばずなんて呼ぶんだよ




「行かないのか?」




いつのまにかもうボールの前でスタンバってるロディー

え、早くね?




「遅い」

「すみません!!!」





うちのキャプテンはとんだ自己中d……なんで分かったか知らないけどそんなに睨まないでください、切実に







IN 修練所_






「「……」」




始め、知らない所に来てしまったかなって思った

あれ?ボールが故障なんて、あの頭イかれた科学者たち、余計に可笑しくなったか?




「「……」」




けどずっと見てると、ここがどこなのか分かり始めた

たくさんの機械に、ほんのり暗いこの雰囲気

………まさかの修練所か?



ロディーも固まってる

そういやロディーも前来たコトあるって言ってたっけ




「……なぁレーゼ」

「何、かな」

「ここってこんなんだったか…?」




ロディーも同じコトを考えてたらしい




「あー、それ俺も今思った」

「なんというか、」

「……うん、言いたいことは痛いほど分かるよ」

「はっきり言って、ケバくなってないか…?」

「はっきり言わなくてもケバくなってるよ」

「絶対大阪ギャルズの奴等だろ」

「「………はぁ」」

「…偵察しないとな」




せっかくロディーと二人っきりなのにテンションがだだ下がりじゃねーか、…覚えとけよあのギャル共

てかこんな堂々と歩いてよくバレなかったなって帰って思ったのはまた別の話







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