連れ出しませう?

□18話目
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「……雨が降りそうな天気だな」

「あ、ロディー!」




ロディーが現れると、グランが駆け寄ってきた

ロディーは少しイヤそうな顔をしたが、グランはあまり気にしていないようだ




「試合は?」

「今からだよ」



「ロディーチャン!!」



「…おじさんの所でも行こうか」

「無視すんなよ!!?」

「…なんだ、お前はアップでもしていろ」

「ひっでーなぁ…。もしかして俺を見にきてくれた?」

「んなワケあるか」

「(ロディーがツッコんだ?!)」

「…それで、なんの用だ?」

「いや、あの約束覚えてくれてっかな、って………!」

「あの約束って??!」




不動はそう言いながら少しだが、頬を赤らめさせた

いつもツンしかない不動がいきなりデレを見せたためかグランが急に話題に食いついた




「どんな約束したわけ??!」


「いや、な…―――










































「ここが真・帝国か」




話はロディーが初めて真・帝国に来たときまで遡る


ロディーが興味本意で少し校内を探索していると、不動が現れた




「あり?見たことねーよな?」

「今日から配属されたエイリア学園ジェネシスキャプテンのロディーだ」

「(うわ、綺麗な顔してんな…)」

「?お前はたしか真・帝国のキャプテンの不動明王か」

「……」

「…おい」

「!あっ、悪ィ…。ジェネシスキャプテンさんがどうしたワケ?」

「これから観察しに来ることになったんだ、一応よろしくな」

「へェ……。てかさ、お前……」

「?」

「雷門倒せたら俺と付き合って」

「?いいぞ」

「やっぱムリだよな」

「いやいいって言ってるじゃないか」

「まぁちょっとずつアタックしていけば…!!」

「耳大丈夫か?」

「は?」

「だから、いいと言っているんだ」

「………マジ?」

「ただし勝てたら、だからな?」

「…お前ら、早く練習すんぞォォオォオ!!!!!」











































――…ってなワケだ」

「とりあえずハゲは死ね」

「ハゲ?!」

「ロディー、この世の中にはこれみたいに狼がたくさんいるんだ。だからそんなカンタンに返事しちゃだめだよ」

「(狼…?)
あっ、あぁ」

「…ぁ!そろそろ行ってくるわ!ちゃんと俺を見とけよ?」

「分かったから早く行け」


「(……今だけは雷門がんばれ)」








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