連れ出しませう?
□15話目
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レーゼside_
あれから俺は血の滲むような特訓を毎日続けた
おかげでだいぶ強くなったと思う
ロディーも、今ならマスターランクを簡単に潰せるって言ってくれたけどホントかな…?
でもロディーは俺の特訓に力を入れすぎて任務を数回サボったらしい
それでその罰としてこの特訓の後になんか"真・帝国"に見張りみたいなものに行かされてる
なんか真・帝国の監督が知り合いだったらしくて、久しぶりに会えたみたい
…そういえば最初は『こんな簡単なもので良かった』なんて呟いてたけど
今じゃ明らかすぎるほど嫌がってるっけ?
一体あっちで何があったんだ
「…行きたくない」
「(ロディーが子供みたいなワガママ言ってる?!)」
「ぁ、そうだ、お前も来いレーゼ!私を助けろ!」
「助ける?!」
「何故今までレーゼの存在を忘れていたんだろう!さぁ行くぞ」
「ぇ、ぁ、ちょ!!」
次の瞬間あの懐かしい光に包まれていた
ロディーの昔と変わらないこの行動力に、俺は無意識に頬の筋肉を緩めてしまった
(もちろんロディーに気持ち悪いって言われたけど、)