連れ出しませう?

□7話目
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「宇宙人だ!」

「いーや宇宙人じゃない!」

「宇宙人だ!!」

「宇宙人じゃない!!」




次にロディーたちがいたのは奈良公園の近くの茂みだった

2人はグランドを見つめる




「あれ、だよな…?」

「そうだ。あのバンダナが雷門のキャプテンだ」

「へぇ…」

「てかアイツらはグランドで何やってんだ…、早く試合しろよ」




明らかにイラついているロディーに、バーンは大きく肩を揺らしビクつく




「おい円堂!そろそろ試合だ!」

「うおっ」

「(ナイス!!!あの水色ロン毛!!)」




風丸が円堂を引きずっていくのを見てバーンは静かにガッツポーズをする

しかしその様子を見たロディーは少し眉間に皺を寄せた

そんなロディーを見たバーンは少し不思議そうに首を傾げたが、すぐに視線をグランドに戻す




「監督、指示をお願いします!」

「…好きにしなさい」


「!瞳子姉さんじゃねェか」

「あぁ、知らなかったのか。姉さんは父さんを裏切って雷門側についた」




ピーッ




雷門ボールからはじまり、豪炎寺と染岡が攻め入る

しかしいとも簡単にボディシールドでとめられた

雷門も負けていられないようでこちらも奪い返す

そしてそのまま染岡がドラゴンクラッシュをうち放つ

これもまたいとも簡単にセーフティプロテクトでとめられた

その跳ね返ったボールでトカチェフボンバーをうつ




「爆裂パンチ!!」




円堂も、軽々とはいえないが弾き飛ばす

それを見た塔子が楽しそうに口角を上げるが、それを見た者はいないようだ




ピーッ




前半終了のホイッスルが鳴り響く

SPフィクサーズはさも余裕そうにベンチに帰って行くが、雷門は少し辛そうだ

ここで瞳子が雷門を集合させる




「…壁山くん、染岡くん、風丸くん、抜けなさい」

「「!?」」

「かっ監督、これでは試合ができません!」

「…早く位置に着きなさい」

「「…」」




あからさまに納得していないようだが、監督の指示となっては従うしかないようだ




「少しは腕を上げたようだな。…しかしメンバーのコトを把握できていないキャプテンなどキャプテン失格だ」

「はぁ?!どういうことだよ?!」

「見ていれば分かるさ」

「…姉さんもロディーも意味分かんねェよ」



「アイツらアタシたちのことなめてんの…?!」

「これも立派な戦術だ!」

「負けたときの言い訳でもとっときな!」




ピーッ




7人の状態で試合が始まる

ディフェンスも手薄で、簡単に抜けられる

ノーマルシュートを撃たれるが、円堂はゴッドハンドで止める




「反撃だぁ!!」




円堂の声と共に雷門の反撃が始まった





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