連れ出しませう?

□6話目
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「財前宗助さん」

「!」




あれからロディーはある部屋に来ていた

薄暗い部屋で、その真ん中あたりに財前はいた


ロディーがそう呟くと、財前は異常な程反応を示した

目隠しをされているので仕方ないだろう

ゆっくりと歩み寄る

そのロディーの足音に財前は無理矢理身体をそちらに向ける




「誰なんだ君は…!」

「…私はあるチームのキャプテンをさせていただいております、ロディーと申します」

「ロディー…?!」

「はい。姿を見せないご無礼をお許しください」

「君たちの目的は一体なんなんだね?!」

「それは…、まだ言うわけにはいきません」

「なに!?」

「しかしいずれ知ることになりますでしょう、それまでどうかお楽しみにしておいてくださいませ」

「ふざけるな…!!」

「…では失礼いたします」

「!待て…ッ」

「少しの間お眠りください」

「な、に………」




立ち上がろとした財前に、ロディーは音もなく背後に回り込み、手刀を繰り出した

財前は呆気なく意識を投げ捨てたようだ

地面に崩れ落ちた財前をロディーは無表情でいくらか見つめた後、さっと振り向きその場から立ち去った





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