連れ出しませう?
□11話目
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戻ってきた4人はロディーの自室に急いで向かった
するとロディーの部屋の前にはたくさんのエイリア学園生がいた
その中にいたレアンが4人が走ってきた事に気づき、4人の元に走っていき、バーンの胸ぐらを掴む
「ロディーは…、ロディーは一体どうしたのよ…!?帰ってきたと思ったら死人みたいな瞳してるし、明らかに泣きそうな顔してた…!!アンタたち一体ロディーに何してくれたの??!」
「レアン、ちょっと落ち着いて…!」
「落ち着いてなんてられないわ!!」
「っ!」
止めようとしたクララの手を振り払い、バーンを睨みつける
「…事情は後で話す。だから少し待ってくれ」
「……その言葉信じるわよ」
ガゼルの言葉に、やっとレアンはバーンの胸ぐらを離した
「それで今ロディーは…?」
「部屋に籠もってしまったロディーに、いま父さんが話を聞いてます」
「そう…」
ガチャッ
「「!」」
「父さん!!」
タイミング良く扉が開かれ、星二郎が出てくる
集まっていた者たちは一斉に星二郎の元へと走り寄った
「あぁ、来ていたのですか…」
「ロディーは…?!」
「ロディーは今精神が不安定な状態です。そっとしておいてあげなさい」
「精神が不安定……?」
「はい。やはりロディーにとって兄さんの影響は大きかったようです。」
「会えないのか、ロディーに…?!」
「…今は止めておいた方がいいでしょう。今日は各自の自室に帰りなさい」
「けどっ!!「帰れと言っているのです」っ!……はい」
星二郎の鋭い雰囲気に、アイシーの意見ははねつけられる
「では…」
「「…」」
星二郎が去った後、誰も何も言わず、気まずすぎる沈黙が続いた
「…とりあえず事情話したいからガイアの練習場にでも来たら?父さんもそれぐらいは許してくれるよ」
「そっ、そうだな…!」
グランの提案に、よって硬直していた場の雰囲気が緩みだす
そしてグランの提案にほとんどの者が賛成したので、グランを先頭にガイアの練習場へと向かった