連れ出しませう?

□8話目
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あれから7年後_




成長したロディーは今、プロミネンスの練習場で一緒に練習していた

ロディーは背も伸び、雰囲気も大人びていた

ロディーはどうやらバーンに、空中戦について教えているようだ

ロディーが教えているからか、バーンにレアンやほかのプロミネンスのメンバーからものスゴい殺気が送られているのは気のせいではないだろう




「――ってことだから、脚力を鍛えて、コントロールを良くしないとね」

「コントロール、か…?」




バーンは、苦手なコントロールが必要と聞き、あからさまに嫌そうな顔をする




「コントロールないとボール落としちゃったり、空中で的確にパスできないでしょ」




ロディーに図星をつかれ、またバーンのテンションが下がった




「ぅ"…」

「ほら練習、練習!」




まだ嫌そうな顔をしているバーンをグランドまで無理矢理押していく

すると入り口の方から急に声が聞こえた




「ロディー」

「!剣崎…」




ロディーは剣崎をあまり好いていないようで、隠すことなく剣崎を睨んでいる

しかし剣崎は気にする様子はなく、ロディーの方に歩いてきた




「ロディー、旦那さまがお呼びだ」

「父さんが?…分かった、今行くよ」




ロディーは無表情で剣崎に返し、すぐに笑顔でバーンの方を向く




「ごめんバーン、ちょっと抜けるね?レアンやヒートたちにも言っといて!」

「あっあぁ…」




その態度の変わりようにバーンは少し焦っているが、すぐに返事を返す




「んじゃねー!」




笑顔で剣崎の後を追っていく




「紗奈……。…!ちっ、違ぇっ、今はロディーだろうが…。何年も呼んでんだろ…」

「バーン、なに独り言言ってんだよ」

「うおっ!?…ネッパーかよ」



肩を震わせ、飛び上がるバーンに、ネッパーは呆れる




「ビビりか。てか独り言激しすぎだろ。どうしたんだよ」

「いや…。俺もよく分かんねぇ」

「バカか。ほら、練習すんぞ!ジェネシスになるんだろ?」

「!あぁッ!」




ネッパーの言葉に急にやる気がでたのか、ボールを一蹴りし、また空中戦の練習をしはじめたバーン


それを見たネッパーは、また呆れながら溜め息をついた





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