連れ出しませう?
□6話目
1ページ/3ページ
「見張り、ですか…?」
ロディーは今星二郎の部屋にいた
星二郎に呼ばれたからだ
星二郎は庭を見つめながらお茶を啜る
「はい、これから雷門は成長していくでしょう。その課程を知りたいのです」
「なぜ私が…」
「アナタが1番適役だと思いまして」
「…了解いたしました」
ロディーが一礼して去ろうとすると、星二郎は何かを思い出したかのように手を打ち、ロディーの方に身体を向けた
「そうです、言い忘れていましたがお供をつけて任務を行ってください」
「お供…?」
「マスターランクのキャプテンを1人ずつ毎回連れて行くのです」
「!見張りぐらい私1人で十分です、父さんッ…!」
「いいですね?」
「っ…はい、分かりました」
「あともう少しで雷門は奈良で試合するようです。しかし今総理大臣をこちらにご招待しています、ジェネシスキャプテンとして挨拶してからそちらに向かいなさい」
「仰せのままに」
ロディーはそう呟くと静かに立ち上がり、部屋から去った
「…アナタに感情が戻るようなきっかけがあっては困るのですよ、ロディー」
星二郎の呟きは闇に消えた