「遅くなっちゃった…!!」
あれから、オサム先生がデータをどこに置いたか忘れちゃって、一緒に探してたらスゴい遅い時間になっちゃった
お母さんたち怒るかな…?
「涙、」
「わっ!!」
正門を出た辺りで急に声を掛けられ、思わず飛び上がってしまう
だっ誰…?
「遅かったな」
「ひっ光くん…!!」
するとそこには、正門にもたれかかる様にして立っている光くんがいた
「もしかして待っててくれたんですか…?」
「それ以外何があんねん…」
「あありがとうございます!!」
「…ほな帰るで」
「はい!」
光くんはぷいとあちらを向くと歩いていく
私は急いで光くんを追いかける
「…にしても涙がマネージャーするなんてビックリしたわ」
「自分でもビックリですよ」
「そういやマネージャーて合宿中だけなん?」
「…正直迷ってます。テニスは大好きです、けどまだ学校にも、皆さんにも慣れてませんから……」
いつのまにか家に着いてた
光くんは玄関を開け、私に入るように促す
「ふーん。…まぁ俺たちはいつでも歓迎するからな?とりあえず明日からよろしゅー頼むな?」
「こちらこそよろしく頼みます!」
はつイベント
(涙が合宿…?!)
(かっ、母さん…、いいかな…?)
((どんだけ娘が好きやねん…))