宝物

□ポム様より
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アルフレッド&シン

赤い帽子を被り、白髭を付け、サンタの格好をし、大きな白い袋を背負った本格思考のアルフレッド。

「シン、どうだ? サンタという異国の職業の制服を着て見たんだ」
「兄さん、すごく似合ってるよ。普段からカッコいいけど、年を取った兄さんも素敵だね。そう言えば、朝起きたら枕元にこんな靴下が落ちてたんだけど、兄さんのものだよね? ほら、拾って置いたよ」
「ん? あぁ、それか! 実はな」
「赤、白、緑、金。随分派手な色柄だ。兄さん、こういうのが好きだったんだね? 僕はもう少し、落ち着いた雰囲気の方が兄さんには合うと思うんだけど。ねぇ、本当にこういうのが好きなの? どこのお店で買ってきたの……?」

シンへのクリスマスプレゼントのつもりだったが雲行きが怪しくなってきたので、本当のことを言うべきか黙って受け取るべきか困るアルフレッド。

修平&ルーシェン

白髭は付けず、小さな白い袋を持って、サンタの格好をした修平。

「メリークリスマス! 日本では、寒い季節になると男の人は皆こういう衣装を着て大切な人にプレゼントを送るんです! ルーシェン、何か欲しいものはありますか?ちなみに一個しかダメですよ!」
「そうだな。特に無いが、強いて言えば今夜、シュウヘイが欲しい」(にっこり)
「そうですか。じゃあこれルーシェンの為に、ルーシェンの好きそうな味を厳選して日本から持って帰ってきたお土産なんですけど、ルーシェンはいらないですね」(にっこり)
「えっ、何だと!?」
「いやーとっても残念です(ふふっ。ルーシェン、すごく焦ってる。なんか可愛いな)」

修平も欲しいけど、インスタントラーメンも食べたいルーシェン。

カル&ヒース

真ん中にベルが付いてる、クリスマスカラーのリボンを首にぐるぐる巻いたカル。

「キューキュキュキュ! キュッキュイ!」(訳:メリークリスマス! ヒース、大好きだ!)
「うんうん、分かってる。俺もカルのことが大好きだよ! でもカル、危ないからもうこういう細長い物で遊ばないでね」
「キュッ!?」

クリスマスコーデまでは通じなかったヒース。

「それにしてもこのリボン、カルによく似合ってるな。まるで小さなサンタクロースみたいだ! カル、メリークリスマス!」
「キュウゥッ……!!」(訳:さすがヒースッ……!!)

と思ったら、ちゃんと気付いてくれたヒース。

タケル&魔王様

ポメラニアン姿で、小型犬用のサンタコーデを着せられた魔王様と、一応お詫び?に自分もトナカイのカチューシャを着けたタケル。

「……おい、何なんだ、この格好は。ふざけてるのか」
「ああっ、ポメ! ダメ、脱がないで! 写真撮り終えるまで待って! はぁ、めちゃくちゃ可愛いなぁ! 本物のぬいぐるみ見たいだ! いや、ぬいぐるみより可愛い。やっぱりトナカイコーデの方も買ってくるべきだったか」(ぶつぶつ)
「た、タケル! 大変だ! お前、頭から巨大な角が二本も生えてるぞ! たった一晩で何があった!?」
「ちょっ、ポメ! 上手く撮れないから、じっとしてて!」

怒る気持ちが吹っ飛んで、タケルが呪いか病気にかかったと思い慌てる魔王様。

神子様&司祭様&アルバート

ミニスカサンタ衣装を着せられた要。

「かなめ様、メリークリスマス! 今夜は一年に一度だけ訪れる、天から舞い降りた雪の聖霊が人々に幸運を配り渡るといわれる特別な日でございます! 終日、そのお召し物でお過ごしくださいますようお願い申し上げます!」
「わ、分かりました……。あの、でもこれ、少し丈が短い気がするんですけど、大丈夫でしょうか?」
「もしかして寒いですか!? ああっ、なんということだ! 直ちに神殿内の温度をもっと上げて参ります!」
「えっ!? あっ、いえ、寒いわけじゃないんです。ただ、えっと、なんというか……(うぅ、足がスースーして落ち着かない。そもそもこれ、全体的にフリフリ、ヒラヒラしてるし、どう見ても女の人が着るもののような気が……っ)」
「かなめ様。もし冷えるようでしたら、こちらをお使いください」

真顔で白いタイツを差し出すアルバートと、にこにこする周囲に絶句する要。
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