企画
□melt
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「で、できた!!」
その言葉が発せられたのは朝の6時だった。
なれないお菓子作りに挑戦したのが間違いだったのかもしれない。
「眠いけど・・・朝練!」
出来たてのお菓子をかばんに入れて
まだ薄暗い通学路を走った。
「名前ちゃん、剣城くんにはあげないの?」
ドリンクを作ってる最中に突然葵ちゃんが聞いてきた。
「わ、渡す、よ?」
「あはは。顔真っ赤!付き合ってるからそんなに緊張すること無いんじゃない?」
そう葵ちゃんは言ってたけど
緊張してしまう。
京介と付き合って結構経つけど
私自身、京介のことを全部知ってるかと言われたら
結構わからないことだらけで
チョコ嫌いだったらどうしようとか
そういうこと考えてしまったりしてしまう。
「よし!じゃあ配りにいこっか!!」
「うん!」
葵ちゃんと共に作ったドリンクを運ぶ
ぐらっ・・・
あれ?
気のせいかな?
頭が地面に引っ張られ…る
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