Novel

□ちゃんとして
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彼と帰るいつもの帰り道。
オレにとっての幸せな一時。

でもそれもそろそろ終わり。

「黄瀬くんじゃあまた明日」

「うっス!またね黒子っち!……っと、もうちょいこっち寄ってほしいっス」

そう言い黒子っちの手を引く。
抵抗もなく自分の方へと近付いてくれることが何だか嬉しい。

そのまま片手を黒子っちの後頭部にまわす。
指をさらさらの髪の毛に絡ませて。

身長の低いに彼にあわせて背を屈める。
そして額に自分の唇を押しつける。

この瞬間はいつも息をしようか迷う。

鼻息あたったら嫌かなーとか考えていっつも止めてるんだけどね。



付き合うようになってからは別れ際におでこにキスをするのが恒例になった。
頑張ってオレが恒例にさせた。


唇に感じる黒子っちの髪の毛とか肌の温かみが、すっごいオレを幸せにさせる。

あー…やばい。
幸せすぎて死にそ。
死にたくないけど。

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