向日葵な日々

□僕のうた
2ページ/42ページ

風が吹くとき



ささやかな幸せは

何処にある?


“遠い空の向こう”だなんて

卑怯な僕は勝手に思ってる


明け方、君の夢を見た

まだ出会った事もない君の夢を


君と共有する僅かな時間に

僕らは柔らかな希望の光や

価値を見い出している


例えばそれは仮想の共鳴であったとしても

何かそれは特別な風雅となって

僕らの世界を明るく彩る


それはとてもつつましやかで

それで居て君以外の何者でもない

確固たる存在感と

真っ直ぐな意思を感じる


木々を揺さぶる光の放射が

風の中を通り過ぎて行く瞬間

君の煌めきを受けとめて

僕は遥かなる希望の旅に出る


夕凪の砂浜に

光る貝殻を探す少女のように

切なく優しくときめきながら
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ