帝国図書館
□おんぶ
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"ガタンゴトン、ガタンゴトン"
明「―で、その時ネギが」
刹「それは、大変でしたね」
木「あん時、アスナめっちゃ慌ててたなぁ」
ここは、学園から女子寮へ向かう電車の車輌内。
明日菜、木乃香、刹那の三人組は楽しく談笑中。
木「ふあぁ……」
ふと、木乃香が小さな欠伸をした。
明「コノカ?眠いの?」
木「ん…、ちょっとな…」
と言いつつ目をゴシゴシと擦る仕草は、いかにも眠そうだ。
刹「お休みになられて結構ですよ。駅に着いたら、起こしますので」
明「そうそう、疲れてるのよ。少し寝てなさい」
木「…ほな、お言葉に甘えて…。せっちゃん、肩貸して」
刹「………へっ?」
言うが早いか、木乃香は刹那に寄りかかり、肩に頭をコテッとのせた。
あまりの早業に、刹那は成す術もない。
刹「おっ、お嬢様っ!?」
木「すぅ…、すぅ…」
明「寝るの早…;」
刹「ど、どうしましょう……;」
明「いいんじゃない、このままで。起こすのも可哀想だし。」
刹「それはそうなんですけど……;」
木「すぅ…、すぅ…、すぅ…」
刹「……///」