Long
□永遠の責め苦
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「お目覚めだね、コトちゃん。気分はどう?」
亜蘭に連れられ広間へ行くと、そこには亜蘭と共に寿を助けに来てくれた三人がいた。
「はい。すごく良いです。…あのっ」
豪に笑顔で答えたあと、寿は三人に向き直り頭を下げた。
「あの、皆さんも助けに来てくれたって聞いて…本当にありがとうございましたっ!」
三人は顔を見合わせると寿に微笑んだ。
「いやぁ、何もなくてほんと安心したわ」
「ばか、何かあったから助けに行ったんだろうが」
三人の会話を聞きながら、寿は胸が熱くなっていくのを感じる。
―僕は幸せ者だ。
「で?亜蘭、ちゃんと言えた?」
「あ、ああ、その件は…また、後程…」
豪の意地悪な問いに照れて言葉を濁す亜蘭を寿はまるで子が親を見るような温かい目で見つめていたのだった。
「ほらね?私が言った通りだ。あの馬鹿王、とんでもないことを仕出かしてくれただろう?…もう解決してしまったようだが…」
日光が差し込む部屋の真ん中で腕組みをし、仁王立ちで立っている骸の姿があった。その手には、馬の躾に使い一番痛覚を刺激すると言われる一本鞭が握られている。
「は…はい…あああっ」
その足下には由摩がうずくまり、絶え間無く与えられる鞭の激痛にふるふると身体を震わせていた。
「まぁ、特に面白いことでもないか…私にとっての一番の余興はお前をいたぶることだからね」
そう言うと骸は思いきり鞭を由摩に降り下ろす。先刻からずっとそれを繰り返されているため、彼の身体には無数の生々しい腫れ痕が付いていた。
「…痛みが欲しい?」
骸は由摩の口内に鞭の先端を突っ込み、まさぐった。口の中でめちゃくちゃに動き回る鞭は時々ぐっと喉を突き、由摩は激しい嘔吐感に見舞われる。
「あ…はあっ、ほ…欲しい…です、んああっ」
「いい子だね、お前は」
骸は由摩に足を開くように命じた。痛みをこらえながら由摩は言うとおりにする。
「閉じてはだめだよ?しっかりと腕で支えていなさい…いいね?」
「はい…」
由摩が頷いたのを見ると、骸は彼の性器に鞭の先端をあてがう。
そして何の予告もなしに鞭を奮った。
「―っ!」
由摩は声にならない叫びをあげる。思わず閉じてしまいそうになる足をぐっと開くと、耐えるように身体に言い聞かせた。
「ここ…痛い程に感じるだろう?」
「く…ぅっ…はっ、はっ…ああっ」