赤ずきんちゃん
□赤ずきん
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「‥あの、そろそろ落ち着いてくださいよ‥大の男が恥ずかしいですよ」
「ぬわああああっ!!!!!これが落ち着けると思ってるのか貴様ァ!!ぬおおおおおっ!!!」
「何度も言わせないでくださいよ、デイダラだってもう立派な大人なんですよ?」
「確かにもう19だ‥だがアイツはパスタを食べてもまだ服にこぼす様な奴なんだぞ!?焼き肉食べてもタレをこぼす様な奴なんだぞ!?
そんなデイダラに狼の住む森を越えておつかいなんて‥有り得ん!!」
「はあ、あなたは本当にデイダラが好きですね、マダラさん」
「すっ!?‥バ、バカかお前!!ここ、これは親として当然だろ!!」
「親の愛情を通り越していることに気がついてください‥」
「ぬおおおおおっ!!!デーイダラー!!」
そしてマダラさんは家を飛び出してデイダラを探しに一人、森へと向かっていきました。
鬼鮫さんは苦笑いしながら自分の分のお茶を入れ、口に流しながらデイダラに同情をしていた。
「今日も平和にうんうーん♪」
と、何も知らない赤ずきん、ことデイダラは楽しそうに歌いながら森を歩き続ける。
毎回個性が強すぎる人たちに出会っているデイダラも平然と、おばあさんの元へと向かっていく。
「それにしても長いなこの森‥そろそろ抜けても良い頃じゃないのか?うん」
「それはお前が迷子になっているからだデイダラァ!!!」
「‥うんっ!?」
背後から両肩をいきなり掴まれ、デイダラは心底驚く。
急にやってきたものだったので咄嗟にデイダラが振り返り、腕をあげて攻撃しようとしたがあろうことか掴まれてしまい、自由を奪われてしまった。
しかし、その顔を見てみれば一目瞭然。
「お、お父さん!?」
「大丈夫かデイダラ」
「‥アンタが急に現れなければ大丈夫だったな‥うん」
「会いたかったぞデイダラ!!マイ!!ハニー!!!」
そしてマダラさんは赤ずきんをぎゅっと抱きしめる。
あまりの力強さに苦しいと言わんばかりにマダラさんの背中をおもむろに叩く赤ずきん。
そんな赤ずきんのヘルプにも気付かず抱きしめ続けるマダラさん。
「ちょ!‥くるしっ」
「ああ、悪かった。久しぶりだったもので、つい興奮してしまったな」
「久しぶり!?さっき家でたばっかだろ!うん!」
「3年ぶりだな」
「わざと!?ねえ!アンタわざとだろ!うん!」
「そんなことより、早く帰ってこいデイダラ」
「やだ」
「なんだとっ!!」
「まだ荷物届けてないもん」
「それはあとで俺が瞬間移動して‥‥とにかく早く帰ってこい!」
「やだー!」
「おっお父さんの言うことが聞けないのか!?」
「オイラは一度やると決めたら最後までやる男だ!うん!」
「俺も一度ヤると決めたら最後までヤる男だ!‥いつか待ってろデイダラ‥」
「もー!おつかい頼んできたのはアンタらだろ!うん!」
「俺は断固反対してた!」
「でもオイラはまだ帰らない!!」
「まだ帰らないというなら俺にも案がある」
「‥案?」
「今ここでお前のスリーサイズ!アーンド性器の長さを1年ずつのミリメートル単位まで叫んでやるぞ!」
「やっ!やめろォ!!ななな何でそんなの知ってんだよ!うん!!」
「当たり前だ。お前は俺の息子だからな」
「だからって何でそんなんまで知ってんだよ!!!」
「お前は俺の息子だからな」
「もういいよアンタ!!とにかくオイラは帰らないからな!うん!」
「じゃあ今のお前の長さを叫ぶぞー」
「うわあああ!!やめろおお!!!」
「何センチだ?」
「ん?なんだお前」
「う!うさぎさん!」
「コイツのチンチンは何センチなんだよ」
「貴様に愛しのデイダラのプライバシーなんて教えるわけないだろうが!!!」
「言わなくて良いけど矛盾してるよ!うん」
また急に現れたうさぎさんは赤ずきんなど見向きもせずにマダラさんに問い続ける。
それも赤ずきんの性器の長さを。
当の本人は恥ずかしそうに二人の間に割って入るが、言い争ってる間に入ってしまい、巻き込まれてしまう。
どさくさに紛れてマダラさんに尻や腕を掴まれた赤ずきんは必死に抗う。
「俺はデイダラがこーーーんなちっさい時からずーっと見てるんだ!!」
「だからどうした。俺はコイツを狼から助けてやったんだぞ」
「このクソ親父!!離せェ!!」
「ふ、ふん!俺はコイツのオムツだって取り替えてたんだぞ」
「俺はコイツにキスした」
「離っ‥!」
「は、はああああ!?」
「柔らかい唇でしたよ?赤ずきんちゃんの唇‥」
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つづく\(^o^)/