赤ずきんちゃん

□赤ずきん
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赤ずきんは、うさぎさんと離れたあとおばあさんに荷物を届けるという本来の目的を思い出して足早に歩きだした。
雑草が足に引っ掛かって、くすぐったさを覚えながらも早く家族を安心させようということだけを考えていた。
しかし、どこからか変な叫び声が聞こえてきたので赤ずきんは不思議に思った。


「ほぎょー!」

「な、なに?変な声‥うん」

「ほげー!」

「あっちかな?うん」


気になった赤ずきんは声のする方向へ向かっていった。
すると、洞穴と思われる穴の近くで何やらオレンジの物体が見えたので気付かれない様にコソッと陰から見ていることにした。


「ほんげらー!‥ちがうな‥‥ぶおー!‥全然違う‥」

「な、なんだアイツ‥アイツも狼と同じような着ぐるみ着てるぞ、うん」


赤ずきんの言うとおり、飛段の着ている着ぐるみのオレンジ色を身にまとい、同じように口から顔を出したオレンジ頭がいた。
先に言うとペインである。


「む‥何やら気配を感じる!」

「(やば、バレた!)」

「やっぱりー!チョウチョさんじゃないかー!今日も応援に来てくれたんだね!」

「ちょうちょかよ!!」

「ん?誰だそこの金髪は」

「しまった!うん!」


ペインの言葉に、つい突っ込んでしまった赤ずきんはでかい声を出してしまい、あっさりとバレてしまった。
ペインはちょうちょを横目に赤ずきんをじっと見ていた。
自分から声をあげてしまったので赤ずきんはそろりとペインの隣に座る。


「あんた誰だい?うん」

「お前こそ誰だ」

「オイラは赤ずきんのデイダラ!おばあさんに荷物を届けなくちゃいけないんだよ!うん!」

「なんだなんだ宅配便か?」

「ちがう!‥ほら、あんたは?」

「俺か?フッフッフ!俺は泣く子も黙る狼のペイン様だ!わっはっは!!」

「‥狼ならさっき飛段に会ったばっかりだぞ、うん」

「飛段‥!?い、いやいや!本当の狼は俺だよ?アイツは偽物さ!」

「いや、狩人の角都も飛段を狙ってたぞ、うん」

「かかか狩人!!‥俺、会った事もねぇ‥」

「‥何かあんたは狼というより"狼のなり損ない"って感じだな!うん!」

「狼のなり損ない!!!」


赤ずきんは笑って言ったがペインには結構堪えたらしく、頭を抱え出した。
しかし、赤ずきんには悪気がなかったのでその辺の木になっていたリンゴを渡す。


「こんなんだから‥俺‥フラれちゃうのかな‥?」

「まぁまぁ」

「一歩 歩けば犬のフンを踏んじゃうし‥むしゃくしゃして缶投げたら跳ね返って頭に当たるし‥買ったチョコが一粒足りなかったり‥」

「(不幸のフルコース!!うん!!)」

「もう俺は狼のなり損ない‥いや、狼という名前すら名乗れないただの一匹狼だなぁ‥」

「狼使ってるよ、てか何か意味も違う気するよ‥うん
ハッピーな事を考えろって!」

「‥‥‥」

「ま、毎日生きてるだけで幸せー‥うん」


デイダラは根本ネガティブな狼のなり損ないに向かってぎこちない笑顔を作る。
あはは、と軽く笑えばペインは俯いてフルフルと震えだした。
やはり駄目だったか、と赤ずきんは思うと顔をあげたペインに両手を掴まれた。


「そうだよね!毎日生きてるだけでも素晴らしいことだよね!!!」

「そ‥そうだよー!(‥なんか疲れたな、うん‥)」


そのままペインはスキップをしながら去ろうとしていたのでデイダラは大声でペインに向かって叫ぶ。


「狼の鳴き真似するならガオー!にしとけー!うん!」


ペインはガオー!と言いながら楽しそうに去っていった。


「うん!疲れたな!」



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まずペインが最初に叫んでいたのは狼の鳴き真似です!
彼なりにあれが鳴き声だと思っていたようです!あはは!

すいませんm(__)m

解説なしでは、よく分からん事になってしまった!!←

 

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