黒兎

□朝焼け
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夜。


人里離れた山の中。


ひとつの鉄の塊が空から降りてきた。

その塊は地表に近づくとゆっくりと着陸し、扉らしき所からひとり、またひとりと計6人ほどの人影が現れる。

そしてもう一人。


周りの人より少し小柄。フードに隠れた淡い金髪の髪がフードからのぞかせている。白い肌は鱗のようにヒビがあり、しかしそれに反射する光により美しく光る。

凛とした声がその喉から発声させる。



「………やっとついた」


可愛らしい声とは裏腹に、厳しい目つきが辺りを見回す。


「ふん、ここが地球。なんともまぁ綺麗なところね。目をつけられるわけだわ。」


吐き捨てるようにそう言う。そんな彼女に、先に降り立った男が感情のない冷静な声を発する。


「今回は場所は関係ない。目的はひとつだけだ」


男はそれだけを告げ、彼女は何かを決心するように顎を引いた。


「わかってる」


そう答え、彼女はフードを深くかぶる。まるで特徴的な髪と皮膚を隠すように。


「ずっとこの時を待ってたんだ。必ず殺してやる。」




低く鋭い声が響く。



まるで目に燃えたぎる復讐の炎を落ち着かせるかのように--------
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