短編Ⅱ(ヴァン騎士)
□想う事だけ
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「夏姫」……
君はいつも、そばにいてくれる……
だけど、君が想っている人は…――――――
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――
夏姫はいつも
僕のそばにいてくれる。
どんな時も。
けれど
そばにいるだけ…―――
―――そばにいるだけでは
ダメなんだ。
君の心も僕のそばにいて、
すべてを…
君のすべてを
僕の所に置きたい――――。
だって君は、いつも
「錐生零」を
見ている。
クラスの入れ替えの時、
彼ばかりを
目で追って……
辛いんだよ…僕は……。
僕は
誰よりも「夏姫」の事を
「愛してる」んだ。
狂ってしまうんでは、ないかと言うほどに―――。
僕は君が幸せで
いてほしい。
だから
僕には、君を
「想う」事しか、出来ない。
これからも…そう……
ずっと―――
――――
――
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