チョンジェ

□unconscious
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自分の事は自分が1番わかってる。



誰だってそうだと思う、



何で不機嫌なのか、何を言われると嬉しいのか。



だから…俺も自分で自分の厄介な性格を、



誰よりも理解してる…つもり。






「ジェジュン…、明日は入りが6時に変更したから。雑誌撮影も一本追加。」



夕飯を食べてぐったりソファに座り込んでいると、
携帯電話を片手にユノが話しかけてきた。



「わかった。」



忙しい事はありがたいし、そうやって求めて貰える事は幸せ。
って本心から思う。



なのに、なんでだろう…



何故か上がらない気分に俺は自分でもわからない苛苛をもてあましていた。



宿舎に帰ってからずっと悪いと思いながらメンバーに優しくできない俺。



俺の機嫌が悪いのは伝わっているのだろう。
夕飯を外で食べてくると一緒に帰らなかったユチョンを除くメンバーは、
様子を伺いながら、腫れ物に触る様に俺を扱った。


そんな風にさせてるのは俺だって、分かってはいても余計にそれが俺を苛つかせた。
いつもならリビングでゲームをしたり本を読んだりまったりとした時間を過ごす事も多いが、
チャンミンとジュンスは早々に自分の部屋へと引き上げた。




「疲れただろうからジェジュンも早くやすめよ?
俺はもう寝るから!」




ポンポン、


と頭を軽く撫でて困ったように笑うユノ。



申し訳ない、と思いながらもどうしても笑顔が作れない俺…



「…ん」



そっけなく返事を返す事しか出来ない。



そんな自分が嫌で、気分は沈んでいくばかりだ。






何をするでもなく、ただぼーっとソファに座っていると…





「たっだいまー、ってあれ?ジェジュンヒョンだけ?」




なんとも能天気な今の俺にはそぐわないテンションで帰宅した男が1人。






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