チョンジェ

□First
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なんとなく寝苦しく感じて、目を覚ました。



身体が動かない…。


特に右腕が重くて重くて…、



って、あれ?



違和感を感じて右隣を見ると…




「ジェジュンヒョン…」




スウスウと寝息を立てて俺の隣に…
右腕にしがみついて眠るジェジュンヒョンの姿。



道理で右腕が動かない訳だ。




「なぁにしてんの?」




返事が返ってくる筈ないのに、ついつい話しかけてみたりなんかする俺。





いつ来たのだろうか?



ふと携帯電話のディスプレイを覗くと…



丁度夜中の2時を過ぎた所だった。



昨日は疲れてたから日付が変わる前に寝たし…



ん?メールが沢山来てる…
もしや、迷惑メール?
なんて思いながら、メールを開く。




『ユチョーン!寝てる?誕生日おめでとー!! ジュンス』




あ、そっか。



次々と届いたメールを開くと次々と現れるお祝いの言葉。



この年になると誕生日なんてあまり嬉しくないなんて思ってたけど、
やっぱり『おめでとう』って言われると、ほんわか暖かい気持ちになる。


大体のメールにざっと目を通し、一番最初に着ていたメールを見ると…


それは隣で眠るジェジュンヒョンからのメールだった。


0時きっかりに送ってきている辺り、マメなジェジュンヒョンらしい。



中に綴られたお祝いの言葉に顔を綻ばせながら、携帯の画面を閉じた。




「ジェジュンヒョンの口から、直接聞きたい…」




だから、早く起きて…その可愛い唇で、最高の笑顔で『おめでとう』って聞かせて?



チュッ―…



可愛い寝顔の頬にキスをする。



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